十周年の御礼

 早涼の候 朝に夕に秋の気配漂う季節となりましたが 皆々様方は如何お過ごしでしょうか

 お蔭様で 当サイトも開設から十周年まで漕ぎ付けることができました

 管理人は元来飽きっぽく ざっと草稿でも書けば自己満足で気が晴れるので 手がけたものをお披露目するという更新活動は それこそ当初は二~三年も保てば長い方 と考えておりました

 が 予想に反し 意外にも今日この日に至るまで放り出さずに続いております

 サイトを立ち上げて何とか形にしたばかりのあの頃 こうも続くとは夢にも思いませんでしたが 意外と根気があったものだと 十年を振り返って自分の一面に気付かされる思いです

 十年間 本当に色々な事がありました

 当初は着用しているのを忘れて目をこすろうとしましたが 眼鏡をかけるのにも慣れました

 愛車が二度変わりました

 ワクチンの効果を突破してきた根性のあるインフルにやられる人生初の経験もしました

 津波を貰った日にはもうここには住めないだろうとも思いました

 二度と出さない年賀状の送り先名簿をぼんやり眺め 故人を思い出し筆が進まなくなった作品もありました

 狭くなった左の視界にも慣れました

 送り先が減った年賀状にも慣れました

 雑草が茂る旧住宅地の景色にも慣れました

 バイクには乗らなくなりました

 左腕をやられた事もありました

 足が数回ポキュッと言った事もありました

 総括すると それでも元気です

 頂戴致しました御感想 応援 様々な御言葉や御気持ちが 管理人の励みとなり サイトの血肉となり 今日までの更新を形にして下さいました

 サーバーの容量 趣味に割ける時間 様々な事がサイト開設当初とは異なりますが 出来得る限り長く 長く 続けてゆければと思っております

 夏の名残と秋の狭間 体調を崩されたりなさらぬよう 皆々様方の御健勝を祈念致しまして 挨拶の締めとさせて頂きます

 十年のお付き合いを頂いております方も

 今日初めてお目にかかる方も

 幾久しく お健やかに
























































 …さて、堅苦しい挨拶は挨拶で、一種の必要悪じみた形式美でもありますからして、ひらにご容赦を。
 ここからは「十年前ってどんな事あったっけ?」を個人の視点でザックリ振り返ってみます。

 干支は亥。丁亥に当たり、六十年に一度の金猪年。
 流行語は「どげんかせんといかん」「そんなの関係ねぇ」「どんだけぇ~」などなど。
 タミフル騒動、食品偽装問題、ネカフェ難民、赤ちゃんポストが物議をかもしました。
 また、○○王子、ビリーズブートキャンプ、ケータイ小説、鳥インフルエンザが流行。
 映画は「パイレーツオブカリビアン」「ハリーポッター」が席巻。ハリウッド版「トランスフォーマー」が話題に。テレビドラマは「ハケンの品格」「医龍」「花より男子」など。テレビアニメは「ぼくらの。」「おおきく振りかぶって」「らき☆すた」「天元突破グレンラガン」など。漫画は「重機人間ユンボル」「重機人間ユンボル」と「重機人間ユンボル」など。
 そして原油高騰。ユデンの園は何処…。


~2007年の出来事~

1月  ニコニコ動画サービス開始 仮面ライダー電王放映開始

2月  オバマ氏が大統領選立候補表明

3月  能登半島地震発生

4月  nanacoサービス開始

5月  一回目の「みどりの日」 白鵬関が横綱昇進

6月  初代iPhone発売(日本では翌年に3Gが発売)

7月  新潟県中越沖地震発生

8月  初音ミクさん発売 第一次安倍改造内閣発足

9月  pixivサービス開始 ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序が公開 安倍内閣総辞職

10月 機動戦士ガンダム00放映開始 郵政民営化

11月 中日ドラゴンズ優勝、53年ぶりの日本一!

12月 AKB48が紅白歌合戦初出場


 うん。サイト運営始めたばかりの9月頭ころの自分に、「今も安部さんが総理やってるよ」って言ってみたいですね。「超長期政権!?」ってビックリするはず。そして9月末に「嘘でねぇが」ってなるはず。
 確かこの頃のマイフェイバリット酒は五郎八。久しぶりに取り寄せてみようか…。
 ついでに今年までの十年もさらっと偏った振り返りをしてみると…。


2008年
 力士暴行事件により逮捕者が出る
 リーマン・ショック
 岩手・宮城内陸地震発生
 後期高齢者医療制度開始
 大相撲でも大麻問題発生

2009年
 1/1スケールRX-78-2ガンダム、お台場に立つ!!
 裁判員制度開始
 駿河湾地震発生
 東北梅雨明けせず

2010年
 横綱朝青龍引退
 殺人事件の時効廃止
 大相撲野球賭博問題
 1/1スケールRX-78-2ガンダム、静岡へ出撃
 タイガーマスクのランドセル寄付運動開始

2011年
 大相撲八百長メール問題
 東日本大震災発生
 地デジへの完全移行

2012年
 1/1スケールRX-78-2ガンダム、お台場に帰還「まだ僕には帰れる所があるんだ」
 東京スカイツリーオープン
 日馬富士関が横綱昇進

2013年
 富士山が世界文化遺産に登録される
 楽天ゴールデンイーグルス初の日本一

2014年
 STAP細胞
 消費税増税
 御嶽山が噴火
 鶴竜関が横綱昇進

2015年
 五輪エンブレム問題発生
 ラグビーワールドカップによるラグビーブーム
 関東・東北豪雨

2016年
 熊本地震発生
 マイナンバー制度スタート
 ポケモンGOが世界的ブームに

2017年
 ありがとう、1/1スケールRX-78-2ガンダム
 こんにちは、1/1スケールRX-0ユニコーンガンダム


 これに、テレビを賑わす事件事故がいくつも加わるんだから、平和な年なんてまず無いじゃないか…。
 気を取り直して、ここからは平和な流れでここ十年のサメ映画を振り返ってみよう。


~2007年~
オープン・ウォーター2
 オープンウォーターではサメがチョイ役だったが今度こそサメが大活躍するものと思い込んで観たけどサメ映画じゃなかった。なかなかのホラー。サメ映画ではないので観ても大丈夫。


~2008年~
シャーク・イン・ベニス
 水路入り組む美しいベネツィアを舞台に…どうしてこうなった。地下迷宮、メディチ家の秘宝、水路に潜むサメ、マフィア、警官隊、アクション。面白要素は押さえているのに、詰め込み過ぎて整理がつかずに玩具が散らかったままの子供部屋の如き中途半端なカオス。水の都もサメにかかればこの通り。観るべし。


~2009年~
メガ・シャークVSジャイアント・オクトパス
 記念すべきメガ・シャーク第一作。凄く判り易いタイトルの巨大ザメ。「メガロドンっぽい何か」というかなりアバウトなプロフィールだが、太平洋を一瞬で移動してしまう、普通に空を飛ぶ、魚雷は小雨程度の効果しかない、背鰭だけで聳える氷山のような巨大さ、などなど様々なサメ映画のサメ達と比較しても単純に強い。観るべし。


~2010年~
メガ・シャークVSクロコザウルス
 記念すべきメガ・シャーク第二弾。「人類は傍観するしかない」、そしてボクらも傍観するしかない。あいも変わらず人類の干渉が全く無意味なメガシャーク。観るべし。

シャークトパス
 「タコ+サメ=最強」という言ったモン勝ちの理論が心地良い。話の中身はともかくシャークトパスは見慣れるとだんだん可愛くなってくる。観るべし。

ディノシャーク
 登場人物の主張が二転三転し、どうでもいい事に長い尺を割き、サメはあんまり出ない。そんなサメ映画らしいサメ映画。観るべし。


~2011年~
シャーク・ナイト
 40種を越えるサメが出ると吹聴しながら実際には数種類しか出ないサメ映画。サイコ寄り。観るべし。

ビーチ・シャーク
 砂の中を泳ぐサメ。多くのサメが地上に適合し空を飛ぶ昨今、砂の中を泳ぐ程度の特技では地味さは否めない。観るべし。

フライング・ジョーズ
 大抵のサメ映画のサメが飛行能力を普通に備えている中、本作のサメは「飛ばない」。清々しいまでのタイトル詐欺だが中身はそこそこ(サメ映画として)。観るべし。


~2012年~
ダブルヘッド・ジョーズ
 「頭が二つあるから攻撃力が二倍」という、何となくゆで理論を思い出させるサメ。ネタバレになるから詳しくは言えないけど重大な弱点があって二つの頭の間は安全地帯だ。ただし映画としては正直無残な出来。観るべし。

床ジョーズ
 アダルトビデオ。サメが人間を食うより女が男を食うシーンの方が多い。お好きならどうぞ。

ジュラシック・シャーク
 史上最悪史上最凶のサメ映画。説明不要。観るな。


~2013年~
シャークネード
 サメ映画界の台風の目となった、竜巻+サメという馬鹿馬鹿しいほど画期的な一作目。テンポの良さやクオリティなど、映画に求められながら大半のサメ映画が持ち合わせていない要素をちゃんと備えている。観るべし。

アイス・ジョーズ
 「サメがバカンスに来た若者を襲う」という安定のストーリー。ただし本作の舞台はビーチではなく雪山で、サメは太古の精霊。何で雪山の精霊がサメタイプなのだろう?ネタバレになるから詳しくは言えないけど霊体みたいなモンだから物理攻撃は無効。ラストの展開の酷さについてここ何年間も友人知人に力説しているのだが議論しようにも誰も観ようとしない。観てくれ。


~2014年~
メガ・シャークVSメカ・シャーク
 記念すべきメガ・シャーク第三幕。ゴジラもそうだったしメカな敵は鉄板である。なお、鉄板だから面白いとは言っていないので注意。終始メガシャークが圧倒しており今回もお強い事お強い事…。観るべし。

シャークトパスVSプテラクーダ
 「プテラノドン+バラクーダ=最強」という言ったモン勝ちの生物兵器と成り行きでバトる事になったシャークトパス。飼育員のお姉さんには意外と甘い事が判明した。貴重なシャークトパスの赤ちゃん時代も見られる二作目。観るべし。

シャークネード カテゴリー2
 定番のチェーンソーが主力兵器に昇格した二作目。前作の良さをそのままにレベルアップを果たした快作。脚本も監督も照れを見せない思い切りの良過ぎる馬鹿馬鹿しさが気持ちいい。観るべし。

ロスト・ジョーズ
 悪名高き「ジュラシックシャーク」のスタッフが「ジュラシックシャーク」の映像を使い回して送る衝撃のワースト更新作。CGザメのクオリティが古い上にとても低いのだが、どういう訳か新規に作られたCGのシーンはジュラシャの使い回しパート以上に酷い。観てはいけない。


~2015年~
メガ・シャークVSグレート・タイタン
 記念すべきメガ・シャーク第四話。「あれ?何処かでお会いしましたっけ?」なデザインの巨人とメガ・シャークの戦い。時間を捧げよ。どんどん強くなるメガシャークだが、今作で「地球の意思」的な物で何度も蘇る事、オキシジェンデストロイヤーが効かない事などが判明した。観るべし。

シャークネード エクストリーム・ミッション
 二度あるネードは三度ある。スケールアップされた馬鹿馬鹿しさと小気味良さ。ついに舞台は宇宙にまで…。観るべし。

ドルフ・ラングレン 処刑鮫
 「○○に突然サメが出現して大事件」を下敷きにした実質家族ドラマ。サメはエッセンス。なおドルフ・ラングレン氏は主役をやってない。観るべし。

ゾンビシャーク 感染鮫
 サメとゾンビというB級映画の二大エッセンスを掛け合わせた闇鍋。サメ映画としてはまぁ観れる方な出来。観るべし。

シャークトパスVS狼鯨
 今度は「鯱+狼+野球選手=最強」という言ったモン勝ちの刺客とバトるハメになったシャークトパスはツイッターを始めたりなんだりしてどんどん人間臭くなっている。コメディ多め。観るべし。

トリプルヘッド・ジョーズ
 頭が三つになってダブルヘッドの弱点が克服された上にモブキャラ退場速度を三倍にしたサメ界のケルベロス。頭が三倍で面白さも三倍になる…かと言うとむしろ割り算な気分。映画としては正直シンドイ出来。なお、トリプルヘッドというタイトルだが最終的には…。観るべし。

ロボシャークVSネイビーシールズ
 陸海空の三界制覇を成し遂げるロボシャークは結構マメな性格で、ツイッターもやっている。メールには顔文字まで使うなど可愛いところもあるナイスガイサメだ。え?シールズ?……………………。観るべし。

デビルシャーク
 「ジュラシックシャーク」の映像を流用した「ロストジョーズ」の映像を流用したサメ映画が本作である。使い回されるサメ画像はもはやフリー素材か汎用顔文字アイコンか大ヒットしているラインスタンプと言っても過言ではない。更新され続けるワースト。サメ辞書に限界(下の)という言葉は載っておらず、サメ映画にどん底など存在しない。ただただ苦痛な一時間ちょい。本格派の拷問(を受ける方)のフェチでもなければ観る理由はない。観てはならない。


~2016年~
シャークネード4
 めぐりあい宇宙からまさかの地上仕様に逆戻り。しかしこれでこそシャークネード。思い切りスケールを広げた3から一転して規模が縮小されたが、1、2作目の空気が好きな客にとっては3より面白い。とある蜘蛛映画とのクロスオーバー返しも有り。観るべし。

ロスト・バケーション
 厳密には「サメ映画」ではなく「映画」。鮫が出演している。この鮫がシンプルに怖い。正統派スリラー映画である。非常に面白い。


~2017年~
海底47m
 「サメ映画」と言ったら怒られそうな名作。酸素ナシ、水圧アリ、鮫アリ、希望ナシ…。極限状態に陥った姉妹の生き残るための抗いを描いたパニックホラー。

シン・ジョーズ
 邦題がいろいろ危ういが意外と悪くなかった(注・サメ映画として)。吹き替え版だと「明らかにアレを意識してる私は好きにした感じなセリフ」が聞ける。まず君が観るべし。

クインティプルヘッド・ジョーズ
 公開が発表されたばかりの期待の新作、今度は五頭ザメ。四頭ザメ観ていない気がするのだが…縁起が悪いとかそういう事で4を飛ばしたのだろうか?とにかく今からほどほどに楽しみにしておく。観る。


 神が人を作ったかどうかはさておき、神は鮫を作り、人はサメ映画を作った。
 見たまえよ、このそうそうたる顔ぶれを。サメ映画は毎年大漁である。もっとも、不漁知らずだが不毛ではある。
 ちなみにこのサメ年鑑、氷山の一角だから。ゴーストシャークとかフランケンジョーズとかピラニアシャークとかハウスシャークとかジョーズ・イン・ツナミとかジョーズ・イン・ジャパンとかジョーズ・リターンとかあるから。年がら年中観てても大丈夫だから。
「おがえり!ご飯にする?お風呂にする?それともサメ映画観る?どいづ観る?鮫の惑星にする?ディープブルーにする?それとも…、ジョ・オ・ズ2?」
 …なんて生活にちっと憧れだりもすんだげっとも…。
 え?そもそもサメ映画に興味ねぇ?

 …むぅ…。ゾンビ年鑑にするべきだったか…。