ただ単にアルビオンが太る話

「メカメカちゃんであります」

 ずんぐりしたレッサーパンダが、ドラム缶のような形状の金属塊から、上に向かって節つきのパイプ状作業アームを生やした

それのボディを、ポンと叩いて紹介する。

「ごめんなエイル。いま何でソレ紹介されてんだかさっぱりわかんねーわ」

 擦り傷の治療に足を運んだメディカルルーム。任務帰りのアンドウは、顔を顰めてエイルの横のそれを見つめた。

 高さ140センチ、直径60センチの筒状ボディ。上部から生えて揺れる作業アームは触手のよう。それはまるで、機械化さ

れたイソギンチャクのようにも見えた。中身的には最新鋭らしいが、デザインそのものはかなりシンプルというか、手抜き感す

らある。

「改めて説明するであります。こちらは疲労回復武運長久一騎当千医療メカ、「メカメカちゃん」試作一号機であります」

「…なんでデザインそうなってんの?」

「本人には快諾頂いたであります。よって、肖像権の問題はクリアできたと言えるでありうましょう」

「肖像権は大事だな。だがそうじゃなくて…、何でイソギンチャクモデルなんだっつーの…」

 額を押さえるアンドウ。

「有効性と機能性から辿り着いたデザインであります。機能美でありますね」

「あ、そう…」

 げんなりするアンドウとは別に、特に意味もなく同行して来た無傷のアルは、機械仕掛けのイソギンチャクに興味津々の様子。

近付いて艶やかなパープルメタリックボディをペタペタ触っている。年頃の男の子なので、メカ、だいぶ好き。

「いや確かに機械だが、そんなんでも興味の対象なのお前?」

「え?「サワラナイデニャー!」って喋るニャンコの配膳ロボットみたいで良いじゃないっスか?」

「ソレをイソギンロボの比較に持ってくるのやめろ。好きな人が怒ったり悲しんだりするから」

「武装は何がついてるんスか?」

「医療メカって言ってただろ、そんなモンついてねーっつー…」

「基本武装として収束電磁パルスガンがボディ内蔵式で備わっているであります」

「ついてんのかよ!しかもコックローチが一発でバラバラになるような火力が!」

「あくまでも医療が本分でありますからして、内蔵電力ではたった三発が限度でありますが、控え目にするのもやむなしであり

ましょう」

「何がたった三発だ!何が控え目だ!予備カートリッジなしの収パルガンと変わんねー装弾数だっつーの!」

「時に、治療行為は戦闘行為並の激しさでありますからして」

 しれっと応じたエイルは、

「お師匠の所からこっそりちょろまかしてきた自律システムを基に開発…オホン。もとい、技術提供者エックス氏の気前の良さ

と技術部の皆さんの努力の結晶と言って差し支えないでありましょう。疲労や負傷に倒れた調停者を、ナイチンゲール氏のよう

に救ってくれるであります。エッヘン」

 と胸を張る。

「サー・ナイチンゲールを比較に持ってくるのやめろ。万が一にもに聞かれたらどうすんだタックルからマウントで「安静」に

させられるっつーの」

 居るはずも無いのに青褪めて周囲を見回すアンドウ。

「それで、過酷な連勤明けのアンドウさんに、メカメカちゃんの試運転を兼ねて是非ともオススメしたいのがオマカセリラック

スヒーリングコースであります」

「やめろ試運転するなオススメするなオマカセするな間に合ってますハイサヨナラ」

 嫌な予感しかしないアンドウは、そそくさと脇を抜けて逃走。残されたエイルは「残念であります」と首を縮める。

「オールグッドさんはどうでありますか?全自動でお世話、疲労回復に努めてくれるでありますが」

「え?オレが借りても良いんス?」

「ええ。確か明日以降は持ち回り番から外れるのでありましたね。休暇と合わせて体力回復に活用して頂くのも良いであります。

疲労が取れれば学校の宿題も進むでありましょう」

「じゃあ借りるっス!」

 宿題うんぬんは聞かなかった事にして、物は試しと、メカメカちゃんの試運転レンタルをする事にしたアルは…。

 

「当番あけのポテーチ!そしてプリーン!コォーラ!解放の贅沢っス!」

 自室に戻るなり、冷蔵庫からスイーツとコーラを、棚からバーベキュー味の芋菓子を、それぞれ引っ張り出す北極熊。

 黄色と黒のタータンチェック…どギツイ原色カラーのトランクスに黒のタンクトップ姿で、ソファーにドスンと尻を下ろし、

撮り貯めていたロボットアニメを大型モニターに映す。

 その後ろで、床をスィームと静かに移動しながら、上部から伸ばした触手型パイプを一本、床面に這わせてゴミ吸引するメカ

メカちゃん。

「お?掃除してくれるんス?助かるっス!」

 予想外の機能に喜ぶアル。メカメカちゃんは医療用のメカではあるが、健康な生活は清潔な環境からという観点をもってデザ

インされたため、ロボット掃除機の機能付きであった。

 ゴミの吸引音も静かなのでアニメ視聴の邪魔にはならない。四日間に及ぶ夜間連続出動の疲れもあって、次第にウトウトし始

めたアルは、お掃除しているメカメカちゃんの存在をすっかり忘れ…。

 ピコーン。

 掃除が済んだメカメカちゃんは、この部屋に居る唯一の使命遂行対象…つまり生命体である北極熊に各種センサーを向けた。

 呼気や体から発散される水分に混じる物質から疲労度を測定。非接触型の最先端センサー類が心拍などのバイタルもチェック。

 ビ、ビビ…ビコーン!

 突然、ボディ前面の目に当たる部位…センサーカメラが激しく発光するメカメカちゃん。何故電源ランプ的な物だけでなくセ

ンサーカメラに発光する機能がついているのかというと、メカはそうあるべきだからという開発者の拘りのせい。

 暴走モード的な物を連想させる激しいレッドアイの明滅を見せたメカメカちゃんは、ボディ上部の触手アームをゾワリと伸長

させながら、ソファーにもたれて居眠りしているアルの前に回り込む。そしてモニターの電源を落とす。節電意識も備わってい

るデキたメカである。

 メケメケボディはそのセンサー類をフルに活用して再度健診。非破壊型検知によってアルの体内の老廃物、疲労物質などの溜

まり具合を仔細に計測し、診断を下す。

 診断結果、「重症」。極度の疲労が認められる。

 なお、メカメカコンピューターはそのように診断したが、実は、試作一号機ちゃんはパニック映画にありがちな初期不良的重

大なバグを抱えていた。

 具体的には、センサーが検知した数値をシステム側が正しく認知しない。駄目じゃん。

 そんな訳でアルが立って歩いていたのも不思議な程の重篤な疲労状態であると誤診したメカメカちゃんは、疲労回復オペレー

ションを開始。全触手、解放。クジャクのようにイソギンチャクのようにサンバの飾りのようにアームを広げる。ちなみにこの

ポーズに意味は無い。やる気の表れのような物である。

 そしてメカメカちゃんはアルの体各所に伸縮式アームを巻き付け…。

「ふが…、が?な、何スか!?」

 手足に巻き付き脈を計測しつつ拘束するアームで、流石に目を覚ますアル。真っ赤に光ったセンサーが尋常ではない雰囲気で、

見ただけで危機感をあおる。

「何で赤く光ってるんスか目!?エグ〇ム!?」

 自分の目も赤い事は別にして、アルはこう認識している。目に該当する部分が赤く発光するマシーンはだいたいヤバい、と。

「もしかして、バグとかっスか!?こうなったら…」

 脳のリミッターをスイッチオフ。禁圧を総解除して身体性能を瞬間的に引き上げようとした北極熊は、

「あわびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅっ!?」

 全身を駆け回る電撃でゆかいな悲鳴を上げた。メカメカちゃんに搭載された「じっとしていてくださいね、じっとして貰えな

い時はじっとさせますボルテージ」機能である。

 患者さんは暴れる事があると、メカメカちゃんはインプットされている。例えば苦痛で暴れる患者さん。例えば錯乱して暴れ

る患者さん。ほら、患者さんはよく暴れるものなのである。

 よって、治療の為に大人しくさせなければならない。安静に治療行為を受けて貰わなければならない。そして力は全てを解決

する。ふんじばって身動きを封じればオールオッケー。言語の壁も越えるもの、それが実力行使という共通言語。音声機能は未

搭載だが、メカメカちゃんにはこれがある。誰だ設計したの。

「しびるるるるる…!」

 全身の筋肉が電気ショックで麻痺しビクビク痙攣しているアル。その半開きの口に、メカメカちゃんのアームが一本、ズボッ

と入り込む。

「んぶっ!?んん~!、んっ!んぇっ!」

 口に押し込まれた管の先端はそのまま食道を通過し、胃の中に侵入。体が反射行動で吐き出そうとするが、追い出すには至ら

ない。

「んぇっぷ…?んっ!?」

 吐き気と苦しさに抗うアルは、喉の違和感に気付く。侵入した管がゴプンゴプンと蠕動し、胃の中に流動体を流し込む。

(な、何か入って来たっス!冷た…!おえっ!)

 体温よりはいくらか温度が低いソレは、プリンをグッチャグチャにして流動性を持たせたような何か…メカメカちゃんが疲労

回復の特効薬として精製した栄養剤、ハイカロリーゲル。ドロドロとしたそれは高糖度高タンパク高カロリー高いろいろで高濃

度。食欲増進の為に消化促進剤が含まれている上に、満腹中枢を麻痺させる。何だこの危険メシ。

 過剰なほど栄養満点なソレを、アルは吐き出す事も許されない状態で無理矢理飲み込まされる。より正確には飲んでいないの

で、詰め込まれると言うべきか。

「んぐぶっ!んっ!んっぶ!」

 食道にチューブを突っ込まれているので、嘔吐感から涙と鼻水を垂れ流すアルだが、電撃で筋肉が麻痺しており、抵抗もまま

ならない。縛り上げられて身じろぎもできない状態で、絶え間なく栄養剤を流し込まれる。

 元から出ている腹は次第に膨れ上がり、その曲面を球体に近付けてゆく。表面がパンパンに張り、シャツが次第に捲れて胸ま

で上がる。

(は、腹がいっぱいっス!もう、飲めな…!)

 しかしメカメカちゃんは止めない。投与後の効果と変化を見守る機能の不具合により、「センサー上は疲労の回復が認められ

ない=栄養剤の投与が不十分」と言う迷惑過ぎる誤診を行なっている。

「えぶっ!えぶっふ!ぶふー!」

 チューブが押し込まれたアルの口の周りから、プリンにも似た色のドロドロした液体が漏れ始めた。激しい膨満感を通り越し、

苦しさの余り北極熊は白目を剥いて気絶し、メカメカちゃんは回復作業を続け…。

 

(ん…。朝っ…スか…?)

 カーテンの隙間から外の光が入って、アルは薄く目を開けた。

 いつの間にかベッドの上。そういえば今日から休暇だったと、時計を見遣って思い出し、充電パネルに乗せてある端末に手を

伸ばし…。

「ん?」

 気が付いた。自分の手に違和感がある事に。

 毒や薬品などの作用で傷回りが腫れ上がった時のように、指が太くなり、手が一回り大きくなっている。どうしたんだろうか

とまじまじ手を見つめたアルは、身を捻った際の体の感覚にもおかしな物を感じる。

「な…」

 目を遣った先には、パンツのゴムが食い込んで見えない腰回り。

「な…?」

 その手前には、ブヨブヨの肉がついて張り出した腹。

「な…!?」

 さらにその手前には、ブヨンと揺れる乳房。

「なんスかこれー!?」

 寝て起きたら太っていた。その理解不能な超常現象から、昔読んだ妖怪図鑑に載っていた寝太りという妖怪の事を思い出す北

極熊。

「新手の能力者ッッッ!?オレは既にッッッ!攻撃を受けているッッッス!!!」

 割と不気味な異常事態でも余裕がありそうに見えるアル。その背後で、スィームと床の上を滑るように移動する影が動いた。

 ハッッッ!!!と振り返るアル。そこに居たのは妖怪寝太りでも、新手の能力者ッッッ!でもなく、医療ロボットのメカメカ

ちゃん。

「何だメカメカちゃんっスか…」

 ホッとしたような表情で一度視線を外したアルは、

「って言うか絶対元凶じゃないっスか!」

 慌てて跳ね起き…ようとして失敗。バランスを崩してベッドの上で転げる。

「な、何スかこれ、体が重いっていうか、窮屈っス!」

 腹がパンパンに膨れる程注ぎ込まれたいろいろ高い栄養剤は、眠っている間にアルの体に隅々まで浸透していた。手と同様に、

肌がパツパツに張っているのを感じられるほど全身が膨れ上がっており、動作にも支障が出ている。本当に一晩で太ってしまっ

ていた。なのに…。

「う…!」

 腹を押さえる北極熊。腹の虫がギュ~…と鳴り、空腹を覚える。

 消化促進剤まで入っていた栄養剤は一滴残らず吸収され、アルの胃の中は空っぽ。おまけに満腹中枢を麻痺させられており、

飢餓感すらある。

 食欲が無い患者さんにもきちんと食事を摂って貰うための措置として、食欲を増進させる薬剤を投入する機能も備えているメ

カメカちゃんは、スッと、触手型アームを伸ばしてトレイを差し出す。そこには、予測したアルの起床時刻に合わせて食堂から

運んできた、熱々のピッツァマルゲリータ。

 ゴクリと喉を鳴らしたアルは、鼻孔をくすぐるチーズの匂いに逆らえず、恐る恐る手を伸ばし…。

 モチャ、モチャ…、モッチ、モチョ…。ンマ…。

 大人しく食べ始めたアルを監視しながら、メカメカちゃんは他のアームで冷えたコーラを差し出す。これも素直に受け取って、

北極熊は口の中のピザの残骸を飲み下す。

 患者が暴れては医療行為に差し支えるので、たっぷり注ぎ込んだ栄養剤には鎮静剤も混入させておいた。思考力と判断力が著

しく低下しているアルは、メカメカちゃんがした事を覚えている二も関わらず、まぁ大丈夫っスね、結局医療メカなんスから、

的な意識を持ち始めていた。認知バイアスの悪いヤツである。

 そうしてアルの食事を甲斐甲斐しくサポートしたメカメカちゃんは、寝室のモニターをつけ、昨夜途中だったアニメを流す。

 映像を見遣るアル。その手元にはピザと入れ替わりに、メカメカちゃんがボディ内で冷やしていたフルーツゼリーを提供。自

然過ぎる動作で持ち返させ、食べ終わるタイミングでさらに別の甘味を提供。

 患者を安静にさせ、心の平穏を保たせ、栄養を取らせる。…と言えば聞こえは良いが、明らかに、提供する食事の量がおかし

い。
しかし満腹中枢やら何やらがおかしくされてしまったアルは、アニメに夢中になりながら、大人しく給餌を続けられ…。

 

 こうして、医療マシーンのはずがバグって肥育マシーンと化したメカメカちゃんによって、休暇に入ったアルは連日栄養浸け

にされた。

 一歩も部屋から出ず、身の回りの世話は全てメカメカちゃんにやって貰う。

 食事はメカメカちゃんが食堂から運んでくれて、希望を言えばセンサーアイを明滅させてアンサーバック、メニューを間違え

る事無く、希望した以上の量を持って来てくれる。

 次第にブヨブヨと脂肪を増してゆく体は、滲んだ汗をアームが丁寧にタオルで拭いてくれる上に、サッパリした清涼感のある

スプレーでデオドラント。

 日がな一日、ベッドに寝転がってアニメを鑑賞してゲームをして、夜になれば触手が全身に触れてバイタルチェック。就寝前

には例のチューブがアルの口に押し込まれるが…。

「んぐっ!んっ…!んっ…!」

 三日目にもなると、北極熊はチューブを自分の手で持ち、赤ん坊が哺乳瓶を吸うように、積極的に栄養剤を飲むようになって

いた。メカメカちゃんの栄養剤には患者さんが大人しく(中略)自発的に(中略)そのため常習性を高めるために(検閲削除)

抜かりなく配合されていた。

(腹いっぱいっス…!でも、もっと…!もっと飲みたいっス…!)

 三日間でますます増量が進み、白い体は体重が五割増し。既に着られるシャツが無く、パンツは縫い目から裂けて白い毛と肉

がムチムチはみ出していた。

 カロリー摂取の為に生きているかの如く、限界まで栄養剤を飲んでゲップをしたアルが、苦しそうに腹を抱えてベッドにひっ

くり返れば、メカメカちゃんが環境音…合成された川のせせらぎの音などを流し、寝かしつけるようにアームで全身を撫でてリ

ラックスさせる。

 室温も汗ばむ体に快適な温度に調整され、栄養の吸収が終わるまで惰眠を貪り…。

 

 起きている間は給仕…もとい給餌され、体を動かす事も無く…もとい歩くだけで息が切れるので動くのも億劫になって、毎日

食っちゃ寝に次ぐ食っちゃ寝で過ごすアル。

 保護者達は忙しさから様子を見る暇も無く、アンドウは羽を伸ばしに出かけ、エイルはメカメカちゃんがアルの所にずっと居

る事をすっかり忘れ、五日間の休暇が過ぎ去り…。

 

「アル、今夜から当番に入るからシフトの確認を忘れないで」

 部屋に入ったネネは、声を掛けながら眉根を寄せた。

「う~ス」

 応じたのは妙に野太くなった声。ソファーにもたれかかってテレビを眺めている北極熊の後ろ姿は、妙に丸みを帯びて盛り上

がっている。

 もう着られる服も無いので全裸の北極熊は、閉じられなくなった脚を大きく広げて座り、増えた体重を支えるのがしんどいの

で背もたれに頼りきりでふんぞり返った格好。

 豊満な肉付きの胸は広がった乳輪が目立ち、その中央で乳首が陥没している。

 肉が垂れ気味な程せり出した腹は太腿に乗り、何も穿いていないのにNGポイントが暗く隠れる有様。

 つき過ぎた脂肪で四肢が膨れて短く見え、関節の位置には赤子のような肉くびれが出ている。

 ブフー、ブフー、とやかましく息をつく、白くジメつく何か。眉間を揉んだ灰猫は、疲れ目かな?と、白くダブつく目の前の

ソレを改めて見つめ…。

(…まぁ、成長期だしね…)

 意外と判定ガバガバな保護者は、こういう事もあるか、と受け入れてしまった。

 

 

 

 その後、バグのせいで再充電を失念していたメカメカちゃんがバッテリー切れシグナルを発し、ラボメンが様子を見に来た事

で事態が発覚。

 任務編成から外されたアルは、過酷なダイエットに身を投じる事になる。


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