第一話
 ぼくは犬養望(いぬかいゆめ)、大学生の柴系ミックス。親元を離れて一人暮らしを満喫中のぼくは、…今、実るはずも無い恋をしています…。

第二話
 友人の信じられないような仕打ちに耐えかね、ぼくは外へ飛び出した。そしてぶつかった壁と見紛う巨漢は、密かに慕う、親方さんだった…。

第三話
 親方さんの励ましと友人との別離を経て、新しい週が始まった。けど早くも不穏な空気が…。そんな中で萎縮するぼくに、ある出会いが訪れた。

第四話
 どん底のようでそうでもない。親方さんや職場の皆さん、そしてユサ君に良くして貰って、ぼくはまだへこたれずにいられる。まだ前を向ける…!

第五話
 身に覚えがないようで実はあった。そんなぼくの危機に現れたのは、恋い慕う大熊…。それは本当に信じ難くて…、まるで…、ユメのようで…。

第六話
 今日は親方さんのお誘いで外食!ヘイロクさんのお店にお邪魔する予定!ウキウキしながら会社を訪ねたぼくを、さらに嬉しい事が待っていた!

第七話
 ついにやってきたゴールデンウィーク!待ちに待った親方さんの会社のキャンプ!ちょっとした進展に期待しつつ、ぼくはこっそり浮かれてる!

第八話
 大きくて、どっしり構えてて、頼り甲斐があって、面倒見がいい。…これは、ぼくが知ってるそんなひとの、ちょっと寂しくて悲しいお話…。

第九話
 梅雨があけて夏が本格化する。今日もバイトに向かったぼくは、コンビニへ親方さんと、もうひとり若いひとが一緒に来るのを目撃して…。

第十話
 タクマが泊りに来てた翌週、食堂で改めてお礼を言われたら、何故かユサ君が興味津々に…。突然ですが、むっちりバニーお泊りに来ます。

第十一話
 親方さんから直々に旅行のお誘いが!浮かれるぼくがブチさん達と打ち合わせしてると、相談の電話が…。むっちりバニーまた来ます。

第十二話
 タクマにつきあってヘイロクさんのお店にお邪魔したぼくは、そこで猪おじさんのちょっと意外な一面を知った。そして…、親方さんいらっしゃい!

第十三話
 コータンと話をしてて気になった事、ブチさん達に相談してみたけど…結論は出なかった。けど親方さんと話をする機会は得られて…。

第十四話
 親方さん恐怖症を克服したとばかり思ってたタクマは…。あそこまでムニポヨしといてムキーッ!ま、まぁいい…!今はとにかく目前の旅行っ!

第十五話
 ついにやって来た職場旅行!親方さんと旅行!混ぜて貰ったコータンとぼくは海を満喫しつつバーベキュー担当として汗を流す…、はずが…。

第十六話
 大雨のせいでバーベキューも海水浴も中止。それでもお宝をこの目に焼き付け、しかも軽く触っちゃったぼくは、さらに親方さんと二人きりに…!

第十七話
 ひとは忘れてく生き物。大切な事だって忘れちゃって、忘れてる事にすら気付けない。コータンが言うように、そんな事はきっと沢山あるんだ…。

第十八話
 ヘイロクさんの頼みで、一日甥っ子さんの面倒を見る事になった。けど、初対面だし今時の小学生がどんなだか判らないしでドキドキだったり…。

第十九話
 帰省の為に町を発つ日、ぼくは親方さんに呼ばれて仕事の一端を目の当たりにした。大きな背中はまだ遠く、ぼくはちっぽけだけど…、でも!


親方さん 過去編
 ~はれるや~

はれるや(一)
 過去編一話目。親方とハレルヤとの出会い。始まりの物語の始まり。終わってしまった物語の始まり…。

はれるや(二)
 過去編二話目。親方の想い出。ハレルヤの胸中。ヘイロクの願い。モトジの葛藤。役者は揃い、転がり出す。

はれるや(三)
 過去編三話目。親方とモトジのさし飲み。ハレルヤと仲間達のライブ。そして…。生まれた繋がりの奇妙さは、当事者達にはまだ判らない。

はれるや(四)
 過去編四話目。二か月が過ぎ、新たな生活にすっかり馴染んだハレルヤは、親方にもすっかり馴染んでいた。同時に判って来た事もあり…。

はれるや(五)
 過去編五話目。職場で諍いを起こした親方と、庇われる事になりながら何もできなかったトモアキ。それぞれ思い悩む夜が静かに更けてゆく。

はれるや(六)
 過去編六話目。半ば謹慎の形で休みを取らされた親方の元に、白狼がやってくる。モトジから「内緒の話」として聞いていたハレルヤは…。

はれるや(七)
 過去編七話目。白狼と大熊。二人の関係には、これまでとも少し違った親しみが加わった。しかし事態はそれだけで落ち付いてはくれず…。

はれるや(八)
 過去編八話目。お詫びと御礼をしたいと、トモアキに誘われる親方。気を使わなくともいいのだが、それで気が済むなら。と、受けたのだが…。

はれるや(九)
 過去編九話目。初めてハレルヤ達のライブへ足を運んだ親方だったが、そこで思わぬアクシデントに見舞われる。運が良いのか悪いのか…。

はれるや(十)
 過去編十話目。親方の相方を見つけてやろうと画策するハレルヤ。目を付けたのは親方の過去。そして明かされる、終わってしまった物語。

はれるや(十一)
 過去編十一話目。打ち上げと連休が近付く中、仕事に精を出す親方と同僚達。一方、巨漢の過去を知ったハレルヤは密かに一計を案じる。

はれるや(十二)
 過去編十二話目。喪失に打ちひしがれ、己の行ないを悔いるハレルヤ。初めて目にする、白狼の意外にも脆く繊細な一面に、親方は…。

はれるや(十三)
 過去編十三話目。連休をヘイロクの家で過ごす事になったハレルヤと親方。一方ツーリングに出かけたイサミとトモアキは、その出先で…。

はれるや(十四)
 過去編十四話目。六年以上も避けてきたが、ハレルヤを伴って里帰りする事になった親方。終わってしまった初恋に、七年越しの決着を。

はれるや(十五)
 過去編十五話目。お盆の帰省を終えて、親方とハレルヤの関係は変化した。…変化した、はずだったのだが…。

はれるや(十六)
 過去編十六話目。シズカが班長を辞退した事は、親方にも影響を及ぼす。発表された新たな班編成について、各々思う所があるのだが…。

はれるや(十七)
 過去編十七話目。新体制に移った職場はダイゴロウの心配を他所に順調だった。落ち着いた日々はダイゴロウに、思索に耽る余裕を齎す。

はれるや番外編「約束の日、特別な日」