キャラクターファイル


ムンカル

身  長 195センチ

体  重 143キロ

モチーフ ベンガル虎

好きな物 緑茶 お好み焼き ピザ

特  技 地図の丸暗記 バイクのカスタム(ただし、チョッパータイプへのカスタム専門)

苦  手 ナメクジ、アズライル

愛  車 陸王VEF1200 → FLSTF『ファットボーイ』(チョッパーにカスタム済み)

使用拳銃 コルトパイソン357マグナム(6インチ、マットブラックフィニッシュ)

アイアングレーの被毛を持つ、半人半虎の配達人。主な配達物は「報い」。

 豪放でざっくばらん、ややがさつで大雑把な性格。筋肉の塊の如き偉丈夫で強面だが、良くも悪くも考えている事が顔に出

やすい正直者でもある。よってポーカー等ではナキールにけちょんけちょんにされる。

天才的な射撃の腕を持ち、空き缶をくずかごに投げ入れる際にも、そのコントロールの良さを無駄に披露してくれる。

ロー&ロングにこだわりを持ち、乗車は全てその形にカスタムしてしまう。配達における取り回しの不便さは度外視。

 配達人となった当初からしばらくは前任のミカールから引き継いだ陸王を愛車にしていたが、盗魂者との戦闘で破壊されて

しまう。その後、ジブリールからファットボーイを受け継ぎ、二代目の相棒とした。

 固有能力として属性無差別破壊機能「ブラストモード」を搭載しており、モードシフト中にのみ発射可能となる灰色の閃光

「ブラスティングレイ」は、物質、非物質を問わずに干渉して破壊する。これらは配達人本来の業務では不必要な力であると

同時に、無差別かつ強力過ぎる為、使用に際しては事前準備が必要となる。なお、オーバースペックでないはずの彼がドビエ

ルと同じ固有能力を持って生まれた理由は不明。(全ワールドセーバー中でも同質の固有能力を持っているのは彼ら二名のみ)

鋼鉄を思わせる硬質の輝きを持った被毛が自慢だが…、ミカールに言わせると「辛気臭い色」となる。

 以前うっかりアズライルの入浴を覗いてしまった事が、他の同僚と著しく異なる扱いをされている原因であるらしい。

本名はデイヴィッド・ムンカル。元々は人間で、ブルックリンに住むアラブ系移民の血を引く孤児として生活していたとい

う極めて異質な存在、システム側の存在同様の魂を持ちながら人間として生誕してしまったというイレギュラー、「大特異点」

である。人間としての波乱に満ちた生涯を終えた彼は、ミカール、ジブリール、イスラフィルらによって保護され、配達人と

なった。

恋する事ができる珍しい存在であり、ブルックリンで人間として生活していた頃の豊富な恋愛経験から、アズライルら恋に

悩む配達人のアドバイザー役としても活躍している。また、その手の事に関してはクルー中最高のブレインとして、ミカー

ルからも一目置かれているらしい。

 二周年特別企画には、真っ白なブーメランビキニを着用して参加。本編とは異なり、主役の面目躍如となる活躍を見せた。

 2011新春特別企画には観察者の立場で参加。事前に偽の招待状を配り歩くなど職権乱用までしたが、結局弄られキャラ

の性でオチ(バチ)を一人でかぶる羽目になっている。



アズライル

身  長 161センチ

体  重 42キロ

モチーフ 豹(黒豹)

好きな物 コーヒー(ブラックのみ。甘いコーヒーは嫌い) 旅番組 交通標語

特  技 レース編み

苦  手 甘いもの

愛  車 CBR1000RR『ファイアブレード』

使用拳銃 デザートイーグル50AE(マットブラックフィニッシュ)

マットブラックの被毛を持つ、半人半豹の配達人。主な配達物は「死記」。

 冷静沈着で勤勉実直。…そして自覚は無いが視線と注意が正面の極めて狭い範囲に集中しがち。ネコまっしぐら。ナキール

曰く「豪胆過ぎる」との事。

ナイスバディ。艶のない黒毛で覆われた肢体は、スーツとあいまって影のような印象を醸し出す。

乗車の選定基準はコンパクトさと出力、そして本人曰く美しさ(一般的な感性からすれば攻撃的なデザイン)による。

 交通ルールを守る事を心掛けてはいるものの、ややスピード狂の気がある。心なしかムンカルへの風当たりだけがキツい

ような気がする。

 ジブリールに対してのみ、他のメンバーに対する物とは微妙に態度を変えているが、その空回りっぷりが少々切ない

 自身の力を固めて精製する半透明の黒い弾丸は、着弾点からゲートと呼ばれる光の柱を発生させる。

 ドーナツやシュークリーム、饅頭など、ジブリールにせっせと土産を運んでいるが、それが彼を横に育てている要因の一

つである事には、はたして気付いているのかいないのか…。

 彼女自身にも長らく伏せられていたが、その正体は、かつて人間を滅亡から救うためにシステムに背いて処刑された、当時

屈指の実力者だったワールドセーバー、アズライルの再結晶体。現在の彼女自身には当時の記憶も殆ど持ち越されておらず、

性格的にも別物となっている。強制的な除幕に際してかつて宿していた力の片鱗を見せはしたものの、彼女のみでは不完全で

あるため、自由に発動させ、制御する事はできない。

 二周年特別企画には解説ゲストとして参加。大勢の前で話すのは苦手である事が判明した。



アズライルオリジナル

身  長 161センチ

体  重 42キロ

モチーフ 豹(雪豹)

好きな物 ワールドセーバー 人間 ジブリール

特  技 超高速演算による未来予測

苦  手 甘いもの

純白の被毛に薄水色の斑紋を持つ、半人半豹のワールドセーバーで、過去のアズライル。

 温厚で思慮深い性質と、ほぼ欠落が無い人格を有し、現在のオーバースペック達と比べても飛び抜けて優秀な存在で、ジブ

リールとは相思相愛の間柄だった。

しかし、人間が滅亡するという未来を知り、その歴史を変えるべく、システムの決定に背いて隕石を破壊。この事で因果に

未曾有の狂いを生じさせた責任を問われ、消滅処分を受ける。

破壊された彼女の残滓は地上にこぼれ出て、長い時を経て人間に宿りながら結晶化し、魂を核に再生した現在のアズライル

と、力の結晶であるアズライルファントムが生まれた。

 666システムの正当なアクセス権者であり、リンク時にはオーバースペックが束になっても足止めすらできない性能を発

揮していた。



ナキール

身  長 177センチ

体  重 64キロ

モチーフ 灰色狼

好きな物 コーラ 番茶 たこ焼き

特  技 銃の分解や組み立て、及び整備やカスタム

苦  手 無しと語る

愛  車 R1200GS『アドベンチャー』

使用拳銃 コルトSAA(クロームフィニッシュ。ローズウッド製グリップ装着。二丁所持)

スチールグレーの被毛を持つ、半人半狼の配達人。主な配達物は「報い」。

 常識人に見えるが、本人も全く気付いていない微妙なズレが多々ある。休日を丸々費やして夕食時には撤去されるであろ

うトランプタワーを後先考えず食堂で建造する、一人でジェンガをする、メトロノームを数時間見つめ続ける、真夜中に豪雨

に打たれながら川原で石を積むなどの奇行も見られる。

細身で筋肉質。愛車はつや消しグレー塗装のアドベンチャー。デュアルパーパスならではのオン、オフロードを問わない走

破性能が密かな自慢。…なのだが、実際には配達人の能力を使えば道を選ばないので、性能を活かす機会はあまりない。

物静かで落ち着きのある振る舞いと言動をしている。…が、ムンカルによれば「落ち着いてるんじゃねぇ、刺激に対して極

めて鈍感なだけだ」との事。

 自身の力を固めて弾丸を精製する力を持つが。その効果は再構築を含めて多岐に渡る。また、本人曰く通常の配達人とは仕

様が異なるそうだが、除幕後の姿からその理由が明らかになる。

 以前救った事から好意を持たれたバザールに思いの丈を伝えられ、恋を教えて欲しいとの返答で交際を承諾。やや妙な関係

ではあるものの、それなりにカップルとして逢瀬を楽しんでいるらしい。

 二周年特別企画には暴走しがちな二人を抑える「良心の枷」として参加。効果はいまいちだったが、本人は楽しんでいた。



ジブリール

身  長 225センチ

体  重 249キロ

モチーフ 北極熊

好きな物 ファーストフードと甘い物 入浴

特  技 寝溜め食い溜め

苦  手 雪

愛  車 FLSTF『ファットボーイ』 → G.T.X

使用拳銃 レミントン・ダブルデリンジャー(グリップに白檀をあしらったシルバーモデル)

パールホワイトの被毛を持つ、半人半熊の配達人。主な配達物は「吉兆」。

 大人四人分はある太っちょの巨漢で、ライダースーツを窮屈そうに身につけている。大柄だが威圧感は無く、温厚で思慮深

く物腰は柔らかい。

 でっぷり肥えたかなりの肥満体な割に意外と優雅な動作を見せる。なお、大きく出ている腹の事で初対面の女性にジョーク

を言われた際には、同僚からも妊婦ネタでからかわれている事を語るという余裕を見せた。本心ではどうだか知らないが。

 かつての愛車はファットボーイであったが、ある事件で愛車を喪ったムンカルに譲渡している。最新の愛車はロー&ロン

グでフォルムが印象的なハイテックタイプクルーザー、
パールシルバーの
G.T.X。タイヤは太く大きく、全体が低重心のどっし

りとしたフォルムをしている。

 自身の力を固めて精製する透明な弾丸は、対象の記憶や不安など、様々な物を消去できる模様。また、人間の想い、気持ち

などをコピーして配達する事もできるが、こちらは対象となる人物により精製される弾丸の色が異なるらしい。他にも再構築、

修復用の物など、精製できる弾丸のレパートリーは豊富。

 遥か昔は次期管理室長と目される程の立場にあったが、アズライルオリジナルの処刑に際して発狂し、当時の上層部を一人

で壊滅状態に追い込む。この折に止めに入ったドビエル、ハダニエル、イスラフィルの三人がかりでも全く歯が立たず、当時

の管理室長を消滅させている。現在のジブリールは、この時に憎悪や悲哀などの感情をミカールによって分離されて生まれた。

 オーバースペックとしての固有能力は、プログラムやプロテクトなどを分解し、エネルギーとして吸収する攻防一体のプロ

グラム「ローランの剣」。具象化した際には細身の剣の形状を取るこの能力は、暴走時には格下に当たる同族を存在ごと分解

し、吸収していた。その強制捕食能力故に、二つ名は「ザ・プレデター(略奪者)」。

 二周年特別企画には、メンバー中最も常識人であるためジャッジとして参加。同じく温厚で常識人である某オールドイング

リッシュと気が合うらしい。



ミカール

身  長 148センチ

体  重 86キロ

モチーフ 獅子

好きな物 紅茶 新レシピの研究

特  技 料理(特にスイーツ作り)

苦  手 我慢と寛容な対応

愛  車 陸王VEF1200

使用拳銃 ルガーP08

レモンイエローの被毛を持つ、半人半獅子の配達人。

背が低くて肥満の寸詰まり体型。目が大きく丸顔で童顔。でもたてがみは立派。短気で喧嘩っぱやく、血の気が多い。そし

てよくキレる。もぉ色んな意味でキレ者。

 それとなく同僚達を気遣うが、指摘されるとやっぱりキレる。テレ屋でキレ屋な小さな暴君。

元は「報い」を担当する最古のメッセンジャーの一人であったが、後に自らの判断で迎え入れたムンカルに役目を譲り、主

に飛行艇の管理と配達物の仕分け業務を担当するようになった。

 他の同僚への物と違い、ムンカルへの態度だけが厳しいが、後任となった彼の身を案ずるが故に言動が厳しくなりがちなだ

けで、内心では憎からず思いながら見守り、指導しているらしい。

料理が得意で趣味でもある。様々な工夫を凝らして料理を作ってはメンバーに振る舞う。特にケーキ類の創作が好きで、ナ

キール曰く「ミカールとジブリールのあの体型は、間違いなく彼の趣味が原因だろう」との事。

 衣類の好みやセンスが一般のソレと大きく異なり、ムンカル曰く「絶望的にセンスがねぇ」らしい。

 ムンカルの説得行動から察するに、どうやら胸をマッサージされる事が弱点であるらしいが、詳細は不明。

オーバースペックの一人であり、除幕時には鬣が急激に伸びる、体とは不釣合いなほどに巨大な金色の翼が形成されるなど

印象的な変化を起こし、空間跳躍や時干渉、巨砲召喚などを消耗も見せずに行使する程の、ずば抜けたキャパシティと卓越し

た技術を見せる。オーバースペックとしての固有能力は「キャリバーン」と呼ばれ、ミカールの体躯には不釣り合いなほど長

大な剣の形で具現化される(プロテクト相殺機能と、大気など周囲の物に無差別に影響を及ぼさないよう多重拘束が施されて

いるが故に大型化している)。プログラムから現象、果ては同族の魂や精神までという幅広い対象に分断と結合を強制的に施

工するという、破壊と復旧の二面性を持ったプログラムである。

 「ザ・ヘリオン(暴れん坊)」の名で広く知られる堕人殺しだが、その堕人の頭目の一人と言えるアル・シャイターンとは

旧知の仲であると同時に複雑な因縁で繋がっており、接触した際には単純な敵同士とは言い切れない反応や譲歩を見せていた。

 二周年特別企画への参加では、最終競技のクイズに挑むも、いの一番に脱落してしまい、バツゲームとして壮絶な体験を…。



スィフィル

身  長 177センチ

体  重 64キロ

モチーフ 灰色狼

好きな物 コーラ 番茶 たこ焼き

特  技 銃の分解や組み立て、及び整備やカスタム

苦  手 無しと語る

愛  車 R1200GS『アドベンチャー』

使用器具 二本の草刈鎌

除幕により額に「0」の刻印を浮かび上がらせ、青い清掃衣に身を包んだ、ナキール本来の姿。

 かつて冥牢で19名のザバーニーヤを率いていた獄卒筆頭であり、最古の清掃人。ナンバーは0。

口調が若干変わり、威厳のある古風な物になるが、言動から覗き見える根っこはやっぱりナキールである。

 黒刃を持つ二本の草刈鎌を操り、堕人ハールート相手に近接格闘を挑み、これを圧倒した。

元は大特異点たるムンカルを間近で監視すべく配達人として送り込まれたのだが、現在では危険性は無いとの判断を下して

いる。

 

キャトル

身  長 155センチ

体  重 47キロ

モチーフ ジャッカル

好きな物 カレー 延々と動き続けるもの(振り子、ワイパー、床屋の看板等)

特  技 掃除

苦  手 固形石鹸

使用器具 デッキブラシ

灰色と黒の被毛を持つジャッカル。背が低く細身。小柄な体躯に加えて目が円らで大きく鼻が低い為、顔立ちは幼く見える。

咎濃き魂を迎え入れる冥牢の獄卒、ザバーニーヤの一人。清掃人とも呼称される。ナンバーは4。

 配達人とは異なり、濃い青色に染め上げられた布製らしきつなぎを纏う。サイズが合っていないのか、かなりダボダボ。

 何故か、床屋の看板や車のワイパー、時計の振り子などに目を奪われる傾向があり、ナキールと共にジェンガのブロックを

縦積みして天井に達する程のタワーを建造するなど、狼男に近いズレが感じられる不思議っ子。

 ザバーニーヤとして「咎落とし」に使用する清掃器具は、漆黒のデッキブラシ。元々咎ある(危険な)魂を相手取る職務に

携わっている事もあり、棒術を思わせる格闘技術によって相手を制圧する術に長けている。また、一部の配達人同様、冥牢へ

のゲートを開通させる能力も有する。



 

バザール

身  長 159センチ

体  重 89キロ

モチーフ ミニ豚

好きな物 ナキール

特  技 料理に使用された調味料の判別

苦  手 ゲル状生命体(壮絶なトラウマがある)

愛  車 ドゥカティ・ムルティストラーダ620

使用拳銃 コルトディフェンダー

薄い桃色の体が特徴的な半人半豚の配達人。身長に比して幅がある、ぽってりと太った体型。なお、バザールという呼び名

は愛称のような物で、正式にはバルタザール。

人と品物の巡り会いを司る「縁」の配達を担当し、独立配達人として単独行動を取る。

 おっとりした性格が口調にも現れており、普段は間延びした喋り方をしている。単独行動がメインな為か、独り言が癖になっ

ている。
 

恩人であるナキール相手に初経験となる奇妙な感情を抱いて戸惑う。それが恋心である事をアズライルらに指摘され、バザー

ル本人も恋愛感情が芽生えた事を自覚し始める。

結果的に、協力者達に後押し&監視をされながらの告白は成功を収め、ナキールとの交際がスタートしたものの、いかんせ

ん最初は苦労の連続だったらしい。なお、同期で仲の良いメオールには画像を見せてのろけたりもしている模様。

アズライルと交友関係にある事から微弱に気配を帯びていたせいで、たまたま距離が狭まった際、黒豹の覚醒に反応してア

クティブになったアズライルファントムと接触、その後執行人から彼女を庇ったことで深刻なダメージを受けるが、白猫によっ

て力を流し込まれ、修復とアップデートが行われた。

 アズライルファントムによれば、彼女の存在は「可能性」であるらしい。



ドビエル

身  長 224センチ

体  重 190キロ

モチーフ 灰色熊

好きな物 ラザニア ハッシュドビーフ

特  技 特になし(何でもそつなくこなす)

苦  手 特になし(何でもそつなくこなす)

使用拳銃 コルトグリズリー

鉛色の被毛を持つ半人半熊の巨漢。岩塊を思わせるがっしりした体付きをしており、その体躯は正に筋肉の塊。

上下揃いのダブルのスーツとトレンチコート(いずれもダークグレー)を身に付けており、いかつい外見には似つかわしく

ないほど理知的で落ち着いた口調と振る舞いを見せる紳士。でもマールートとの約束は破った。

 なお、丁寧な口調はキツい訛りを隠す為に身に付けた物である事が最近判明した。

オーバースペックの一人であり、ミカール、ジブリールとは旧知の仲。ムンカル同様「ブラストモード」を搭載している稀

有な存在であり、彼が再誕してから間も無くの時期に手ほどきした経緯から「先生」と呼ばれている。なお、彼のブラストモ

ードは完成されており、ムンカルと異なり出力を自在にコントロールできるので単独運用が可能。

配達人や清掃人などを総括している中央管理室の長であり、世界の機能維持の中枢に位置する機関の総責任者でもある。そ

の圧倒的な殲滅、防衛能力から、時に「絶対矛盾」「規定の体現者」「触れえざる者」などと称される。

実は恋を知る存在であり、イスラフィルとは遥か昔から相思相愛の仲。ただしその事実は極々親しい者、それも一部にしか

知られていない。



イスラフィル

身  長 191センチ

体  重 137キロ

モチーフ 牛(アバディーンアンガス種)

好きな物 筋トレ ワイン 音楽(ジャンルを選ばないが、特にハードロックが好み)

特  技 利き酒

苦  手 無し(本人談)

愛  車 BMW R69(ブラックメタリック塗装)

使用拳銃 コルトSAA(二丁所持)

ナイトブラックの被毛を持つ雌牛。元「才覚の配達人」であり、現在は冥牢へ監督官(マリク)として出向中。

骨太で筋肉質の立派な体格をしており、特に豊満なバストとヒップが目を引く女傑。かつてはミカール、ジブリールらと供

に配達人として飛行艇に搭乗していた。

さばさばした飾らない性格をしており、面倒見が良い。極めて豪胆であり、ミカールを面と向かって散々にこきおろす

事ができる唯一の存在。
新人時代に可愛がっていたムンカルからは「姐御」と呼ばれ、慕われている。

オーバースペックの一人で、ゲートの役目を果たす黒色の翼や、音を媒介にした力の増幅、銃器に頼らない黒い雨による防

壁侵食行為など、普通の配達人や管理人とは大きく異なる多数の特徴を有しており、その空間接合能力、及び異層突破能力の

異常な高さから「界面破り」「ケージブレイカー(牢破り)」等の異名で呼ばれる。

新人として迎えたムンカルの不安をいち早く見抜き、年長者として、そして先輩として彼を支えた。ミカールの弁によれば

「灰色好き故のえこひいき」
であるらしい。

ドビエルとは相思相愛の関係にある、恋ができる存在の一人。それ故に、人間時代の恋人と別れなければならなかったムン

カルの孤独感を理解し、深く案じていた。



ハダニエル

身  長 251センチ

体  重 262キロ

モチーフ シロサイ

好きな物 可愛い物

特  技 縫い物編み物繕い物と縫製全般

苦  手 退屈

明るい灰色の分厚い皮膚に覆われた、紫紺の双眸を持つ半人半犀の巨漢。ジブリールやドビエルをも上回る巨漢であり、寸

胴に丸太の手足がついたような、重戦車を思わせる風貌の固太り。

 本部そのものの機能全般を司る支配人という役職に就く、部署を超越した立場で独立している存在で、システム側ではドビ

エルに次ぐ二位の階級にある。元々は技術畑の出だが、オールマイティな才能と抜きん出た耐久力の高さから引き抜かれ、現

在の立場に至った。

 各室長とは異なり、因果に直接干渉しないという独特の役職上、システム運営に対しても極めて中立的であり、各種会議な

どでは議長を務めるなど(採決に当たっては挙手権を持たない)審判者かつ裏方的な性質が強い。

 常は威厳のある丁寧な口調と物腰で他者と接するが、古馴染みや気心の知れた者、可愛がっている後輩などに対してはその

限りではなく、ミカールなどには砕けた口調と、人間の歳若い友人達がそうするような悪ふざけ混じりの態度で接する。

 本部を離れる事ができない役職上、暇では無いが刺激の無い退屈な時間の繰り返しに飽き飽きしており、会議がもめると喜

ぶという不謹慎でひねくれた一面も持っている。(ただし、黒面羊と灰色熊のやりとりに関しては、胸中では親しいドビエル

の方に肩入れしている模様)

 オーバースペックとしての固有能力は、空間への直接干渉。空間歪曲や次元断層の瞬間生成などを行う事ができるが、役職

上前線に立つ事は少なく、力を振るわなかればならない局面は極めて少ない。しかし存在そのものが本部の最終防衛線である

という特異な性質上、戦闘能力は常日頃のドビエルとの模擬戦などで維持させており、いざ戦闘となれば空間歪曲を纏う重戦

車となり、相撲に似た近接格闘で敵対者を蹂躙する。二つ名は「ベヒーモス(巨獣)」

 ごつい見た目に似合わず可愛い物が好きで、得意の裁縫で愛らしい縫いぐるみを作成するのが趣味。また、用意するクッキ

ーから自室の内装までことごとくに嗜好が反映されたファンシーな要素が見られ、ミカールをげんなりさせている。

 

メオール

身  長 162センチ

体  重 98キロ

モチーフ ニホンイノシシ

好きな物 イカリングとオニオンリング

特  技 パソコンから重機、銃器に至るまで、機器整備全般

苦  手 毛虫

鮮やかに青い体色をした半人半猪の修理人。骨太体型で太り肉。なお、メオールという呼び名は一種の愛称で、正式な名は

メルキオール。

バザールとは同期で同じ師から手ほどきを受けたが、因果察知感度が極端に悪い、出力、反応速度等の基礎スペックが平均

レベルに及ばないなどの問題があったため、配達人になる事を諦めて修理人を志したという経歴の持ち主。

 自身が挫折を知るが故に他者の失敗にも比較的寛容でおおらか、何かとフォロー役に回る事が多いお人よし。 

また、極めて酷い不幸体質でもあり、「熊出没注意」の警報に異動する先々で出くわしたり、失恋を慰めていたはずが何

故か××れたり、仕事場に堕人が押し入ったりと、マメにちょくちょくトラブルを被っている。

中央管理室勤めの黒虎ベリアルとは、彼がやんちゃをやらかしていた頃からの古馴染み。…だったのだが…。



ベリアル

身  長 197センチ

体  重 125キロ

モチーフ 虎(黒毛)

好きな物 メオール?

特  技 目玉焼きを美しい真円で作れる

苦  手 感情の機微を察知する事

使用拳銃 ソーコムピストル。サブとしてオフィサーズACPを隠し持つ。

 中央管理室に勤める管理人の黒虎。執行人以上の性能を誇るハイスペックであり、中央管理室内でも屈指の実力者。筋骨逞

しく、贅肉が絞り込まれて無駄が無い体躯をしている。

 体毛は全て黒毛だが、半除幕、除幕形態では白い縞模様が浮き上がる。戦闘技能そのものも高いが、効果的な搦め手を使用

する機転や、瞬時に状況を見定める把握力、判断力を持ち合わせており、実戦では性能以上の制圧力を発揮する。

 生真面目で馬鹿正直、そして融通が利かない性格だったが、バザールへの片思い、メオールとのアクシデントを経た事で、

次第に柔軟性を身に着けている模様。

 それでも効率と結果を重視する傾向は強いようで、恋人とは「急いては事をし損じる」を地で行く交際となっている。ただ

いま鋭意恋愛勉強中。

 長らく仕事一筋で、仕事と鍛錬以外にはろくに興味を持たないストイックな気質が災いしたのか、ワールドセーバー内でも

飛び抜けて常識知らずである。

 また、酒癖が鬼のように悪い



テリエル

身  長 177センチ

体  重 112キロ

モチーフ ヒゲイノシシ

好きな物 愛

特  技 愛を解く事

苦  手 愛の無い物

濃紺の体毛を持つ半人半猪の配達人。筋骨隆々たる体躯に脂肪が乗ったドラム缶のような体躯をしており、両肩横に赤く

「愛」と漢字で記されたオリジナルのライダースーツを纏う。

 豪放磊落で裏表の無い性格をしており、堅苦しい事を嫌う。この性質故か、システム内最古参のオーバースペックでありな

がら室長クラスの待遇に腰を落ち着ける事を嫌がり、配達人制度が出来上がると同時に、最初期の配達人として地上へ赴いた。

自身も優れた配達人であると同時に指導の才に恵まれており、幾人もの配達人を育てて来た。なお、バザールやメオールも

彼の弟子である。

 

イブリース

身  長 225センチ

体  重 249キロ

モチーフ 北極熊

好きな物 ファーストフードと甘い物 入浴

特  技 寝溜め食い溜め

苦  手 雪

使用拳銃 レミントン・ダブルデリンジャー(ラバーグリップを備えたブラックメタルフィニッシュ)

パールホワイトの被毛を持つ、半人半熊の堕人。その正体は、かつてアズライルオリジナルが処刑された際際、発狂したジ

ブリールから切り離された憤怒と憎悪と悲哀を軸に生まれた、彼の半身とでも言うべき存在。

 極めて大柄。大人四人分はあるでっぷり肥えた巨漢で、深紅のコートに身を包んだ外見は、薄赤い瞳を除けば瓜二つと言え

るほどジブリールに酷似しているが、それは元々彼らが一人のワールドセーバーだった名残でもある。

 配達人や管理人などには「大いなる敵対者」の異称で知られる、把握されている中でも最大の脅威にして最悪の敵対存在で

あり、
他の堕人達からはアル・シャイターンと呼ばれて崇められている。実際その能力はずば抜けて高く、除幕状態のミカ

ールの猛攻を銃すら抜かずにある程度しのぎ切り、ドビエルとも互角に渡り合い、管理人や執行人すら瞬時に消滅させる程の、

理不尽の権化のような存在。

 保護対象である白猫の少女を連れ「アズライルの欠片」を求め世界中を彷徨っている。なお「欠片」は人間の魂に含まれて

おり、それを抜かれた者は魂が破壊されて死を迎える(旅を終えるのではなく、真の消滅に近い)。なお、「欠片」の存在や

その正体は勿論、イブリースの行動がそれを求めての物だという事すらも、システム側では長らく把握できていなかった。

 冷静さと計算高さと狂気とが渾然となったかのような複雑怪奇な性質をしており、時には紳士的な振る舞いを見せ、時には

獣じみた狂気の顔を垣間見せ、時には審判者のように弱き者を試す。

 が、独自の美学に照らし合わせて気に入った相手に対しては概ね好意的に振る舞っており、本人にとって安くない代償(復

讐の中止や、体の一部を自ら切り落とすなど)を支払う選択をし、覚悟を見せたムンカルやヘルマンに対しては、その後の彼

らにとって事が有利に運ぶよう、何らかの便宜を図っている。

 果汁たっぷりの高級オレンジジュースよりも人工甘味料が大量に入った安いオレンジジュースを好むなど、その味覚には安

物を好む傾向が見られ、ムンカルに言わせれば「俺と同じような安上がりな舌」となる。

 

アズライルファントム

身  長 145センチ

体  重 30キロ

モチーフ 家猫

好きな物 ?

特  技 ?

苦  手 ?

イブリースに保護されている、純白の被毛を持つ半人半猫の少女。その正体はアズライルオリジナルが破壊された時に地上

へ流出した力の残滓。

 小柄で華奢、残滓としてオリジナルの性質の名残を受け継いでいるに過ぎないため、彼女の行動を模倣した自動的反応を見

せる事はあっても、自我と呼べる物は無いに等しく、極端に無口で表情が無い。模倣により自己生成したイブリースらと同デ

ザインの赤いコートを纏っている。

 システム側からは、便宜上アズライルオリジナルの堕人名である「アザゼル」の名称で呼ばれるが、彼女を本来の名で呼ば

ない事を認めないイブリースは、これを聞いて激怒した。

また、イブリースは捜し求めている力の破片、すなわち「アズライルの欠片」を彼女に与え、飲み込ませていたが、魂は別

個に再結晶化していたため、回収した欠片にはアズライルオリジナルの魂情報は殆ど含まれておらず、永い時をかけて繰り返

しても彼女に自我らしい自我が育まれる事は無かった。ただし魂が無いにもかかわらず666にはアズライルとして認識され

ているらしく、アクセスをおこなって機能を使用できる。

とあるエピソードではイブリースと添い寝、イブリースにハグ、イブリースと入浴などの日常の一部を披露し、以来イブリ

ンファンから呪いの言葉を送られる、「爆発しろ」と言われるなど、暖かな殺意を注がれており、この間なんて「その位

置代わってくんないならお前もう一生アイス食うな」
とまで言われていた。

 

アスモデウス

身  長 194センチ

体  重 108キロ

モチーフ ライオン

好きな物 ?

特  技 ?

苦  手 ?

 黒い被毛の獅子型堕人。筋骨逞しい偉丈夫で、腰巻に首飾りなど、未開の地の原住民のような装束を身につけている。

 かつてはアスモデルという名でシステムに所属していたが、人間の台頭により地上環境が数百年という短時間で例を見ない

悪化を遂げる事を試算し、人間の危険性を早期から訴えていた。

 アズライルオリジナルの行動で人間が滅びを免れた事を契機に、因果の代行者として人間を滅ぼす事を決意。人間が存在す

る状態での未来を試算し始めたシステムと敵対し、多数の離反者を伴って堕人の一大勢力を築き上げた。

 敵対する者には容赦しない苛烈さと、同志を案ずる慈悲深さを持ち合わせており、システム側からは恐れられながらも志を

同じくする堕人達からの信頼は厚い。

 また、恋愛を知る存在であり、アシュターとは夫婦の契りを交わしている。

 地上を守る事にかけては真摯な心で臨んでおり、守るために犠牲を生む事も、自らが犠牲になる事を厭わない。

 ドビエル、ミカールに匹敵するオーバースペックであり、通り名は「黒雷大帝」。空間跳躍を得意とし、ブラストにも耐え

る技能と地力を持つなど、攻防両面で極めて高い能力を有する。

 得物は漆黒の弓と矢。弓は射出装置として矢をサポートする物に過ぎず、彼の力の真骨頂は放たれる矢の方にある。

 オーバースペックとしての固有能力は「ゲヘナの炎」。物質、非物質を問わず焼却滅消してしまう攻撃的なエネルギー操作能力であり、常時

は地上を無闇に荒らさぬように、虫の一匹草の一本も巻き込まぬようにと使用を禁じており、自分が追い込まれた状態ですら滅多に放つ事は無

い。




アシュター

身  長 172センチ

体  重 70キロ

モチーフ 白牛

好きな物 ?

特  技 ?

苦  手 ?

 白い被毛の牝牛型堕人。胸や尻が豊満なグラマー体型で、腰巻に首飾りなど、未開の地の原住民のような装束を身につけて

いる。

 かつてはイシュタルという名でシステムに所属していたが、人間が勢力を強める事で地上が短期間に荒らされる事を予測し、

早くから人間の危険性を訴えていた。

 アスモデウスの離反に伴い、彼と共にシステムと敵対する道を選んだが、元々は自愛に満ちた穏やかな性格をしており、た

おやかながらも芯が強い女性。強い使命感を持って地上の為に人間を排除する事を決断したが、同志などに接する時には元々

の穏やかな気質が伺える。

 また、システムと敵対関係になりながらも暴力での激突を望まなかったネビロスには、自分達が諦めた対話による解決の可

能性を見出していたが、彼の心が破壊された事で憤激、以降は迷いを捨てて手槍を取る事となった。この件が心に影を落とし

ており、自分と向き合いながらも説得を試みたジブリールとは、かつて望んでいた対話の機会だったにも関わらず、応じる事

ができなかった。

 技能特化型のオーバースペックであり、通り名は「猛毒女帝」。空間跳躍を得意とし、直接戦闘能力はさして高く無いもの

の、様々なプログラムを組み上げ、それを駆使する事で闘争行為に対応する。

 オーバースペックとしての固有能力は「アスクレピオス」。猛毒、あるいは神薬となるプログラムを設備も無しに自在に組

み上げ、技術開発室のラボが必要になるほどのプログラムでも、構造さえ把握できれば単独で作り出せる。元々は癒しの能力

であり、ポワゾンなどの猛毒系プログラムは応用によって作り出した物。一度壊れたネビロスが再起動できたのも、最高水準

の修復技能を持つ彼女の手腕のおかげである。

 なお、現在利用されている修理人の育成マニュアルは彼女が現役時代に作った物で、各種修復工程などにも、遥か昔にアシュターが確立した

手段の多くがそのままの形で残っている。




ネビロス

身  長 200センチ

体  重 180キロ

モチーフ 鯱

好きな物 ?

特  技 ?

苦  手 ?

 青白い巨体のシャチ型堕人。褌一丁のみ身に着ける固太りの大男。

 ハイスペックとして限界近い攻撃機能を持つ極めて強力な堕人であり、闘争行為への学習が極めて早い。

 かつてはネビルという名でシステムに所属しており、地上とそこに生きる者達を愛する穏やかなワールドセーバーだったが、

人間の行動範囲拡大によって多数の絶滅種が生じる事態を長らく見続けた結果、物言わぬ者達の延命のためにシステムを離反。

堕人となってアスモデウス派の活動に協力する。

 しかしその行動理念は「因果を乱してでも種の保存をはかる」事、および「武力を伴わない介入」であったため、システム

側からのマークがきついだけでなく、敵すら極力傷つけようとしない事で他の堕人には甘いと断じられて孤立気味だった。

 以後、システム側に捕縛され、執行人化されかかったが、アスモデウスとアシュターによって救出される。しかしこの時に

心を壊されてしまい、残骸となった。この事件は後々にまで影響し、アスモデウスに本部襲撃計画を実行させる引き金(動機

と手段の両面で)にもなっている。

 アスモデウスとアシュターが復旧させ、何とか自立活動可能なレベルにまで回復したものの、それまでの記憶も人格も失っ

ており、無感動で機械的、かつ短絡的な解決(障害排除等)を試みる性質を持ってしまった。

 アスモデウスとアシュターには刷り込みに近い形で親愛の情を持っているが、他の者には概ね体無感動に接する。

 得物はエネルギーを凝集して生み出す黒い銛、黒い大型の錨など。それ自体が強固な武器である上に、無数の棘に変じて対

象を内からズタズタにする追加攻撃や、アスモデウスから部分的にコピーして譲渡されたゲヘナの炎まで(不完全ながらも)

使用可能。殺傷能力という一点に関してはオーバースペックにも比肩するだけの物を持つ。

 余談だが、出番も見せ場も少ないにも関わらず、堕人サイドではたぶんイブリースに次ぐ人気者。