おまけ
登場人物紹介
「ヒロ」寅 大(とら ひろし)
年 齢 25歳(サクラサク時は27歳、エピローグ時は37歳)
生年月日 7月12日
種 族 虎獣人
身 長 187センチ
体 重 153キロ(エピローグ時は177キロ)
職 業 とある私立高校の教諭
趣 味 寝る事
好きな物 ビール 揚げ物 後に味噌汁も好物に
備 考 やや粗暴な面もあるが、基本的には真面目で義理堅い一本気な性格。
ずぼらでがさつ、だらしなく、整理整頓が苦手で、着る物にも無頓着。
いつも不機嫌そうな顔をしているのは、「笑うと可愛い」と高校時代にクラスメート達にからかわれた事が原因。
大学ではウェイトリフティングクラブに所属し、筋肉質な体付きをしていた。が、卒業してハードな運動をしなく
なった後も食事の量は変わらず、栄養の過剰摂取により、今では見る影もなく肥えてしまっている。
25歳に至るまで恋人が出来た事は無く、交際経験は無し。(片想い>告白>玉砕経験は三度)
元々はノンケだが、懐が深いというか、大雑把というか、無頓着というか、自分とは異なる価値観にも寛容な性格
のせいか、大学時代にカズが同性愛者と知った時も全く動じなかった。
エピローグ時点では、カズと一緒に暮らしていた町から離れ、やはり安アパートに住み、とある私立高校で教鞭を
執っている。
「カズ」桜居 和成(さくらい かずなり)
年 齢 25歳(サクラサク時は27歳)
生年月日 5月1日
種 族 狐獣人
身 長 165センチ
体 重 70キロ
職 業 作家
趣 味 読書 メロドラマ、B級SF映画の視聴
好きな物 仔犬や仔猫 かわいい物
備 考 楽天家で社交的な好青年。気配り上手なムードメーカーとして場を和ませ、周囲に魅力を振りまく。少々子供っぽ
い所も有り。
常の明るい言動と表情からはなかなか察せられないが、寂しがりやな面もあり、他者との繋がりを強く求め、失う
事を極端に恐れる傾向がある。この二面性は両親を早くに亡くし、家族が居ない事に起因している。
両親を亡くした次の年、高校在学中だった十七歳時に新人賞に応募、見事大賞を取る。以来勉学に励みつつ、小説
家としての生活を始める。なお、カズが作家である事は、友人達の中でもごくごく少数にしか知られていない。
着飾らなくとも女性の目を惹き付ける程の美男子だが、生粋のゲイ。ノンケ時代のヒロに言わせれば「いろいろと
もったいないヤツ」。
大学時代から二つ上の先輩、ヨシノリと付き合っていた。しかし、ヒロに想いを寄せていた(この事は、ヒロに抱
かれるまで本人も無自覚だった)事を見抜かれ、別れ話を切り出される。
BLVD症候群により、17歳の時に父を、18歳の時に母を立て続けに喪っている。その頃から、自分にもBLVDが
発症するかもしれない事を、ある程度覚悟していた。
親族の居なかったカズは、弁護士に遺言を預け、自分の遺産や、未発表を含む作品の権利を全てヒロあてに遺した
が、彼はそれに全く手をつける事無く、大切に管理している。
「ヨシノリ」永沢 義則(ながさわ よしのり)
年 齢 26歳(サクラサク時は28歳)
生年月日 3月20日
種 族 犬獣人(コリー犬)
身 長 179センチ
体 重 89キロ
職 業 大手宅配業者の経理
趣 味 キャラクターの小物収集
好きな物 キャラクターグッズ ミルクセーキ
備 考 ヒロとカズの大学時代の先輩。面倒見が良く、外見的にも内面的にも人を惹き付ける魅力にあふれた好男子。
周囲に気を配る敏感な性質と、大事な所では他者を優先してしまう性格ゆえに、その方が相手のためだと判断すれ
ば、自分の事は二の次にして相手の望みを優先する。
その性格のせいで損な目に遭う事もそれなりに多いが、悔やむ様子はほとんど見せない。良くも悪くも、自分が周
囲から「格好良い澄ましたキャラ」と見られている事を自覚し、そう振る舞おうとする性質が強い。
元恋人のカズの事を大切に思っており、彼がヒロに想いを寄せている事には、当の本人よりも早くに気付いた。無
理に付き合い続けてもカズの為にならないと判断した彼は、憎まれ役を買い、自分に未練を持たないよう、突き放す
ように別れ話を切り出した。彼を解放し、最愛の恋人をヒロに託す事が、ヨシノリなりの愛の結論だった。
「???」???
年 齢 16歳
生年月日 6月11日
種 族 狐獣人
身 長 159センチ
体 重 51キロ
所 属 とある私立高校の二年生
趣 味 ???
好きな物 ???
備 考 エピローグ時点でヒロが受け持っているクラスの学級委員にして、顧問を務める部活の教え子。
眼鏡は伊達。実は視力は悪くない。
あとがき
え〜、一応一言申し上げますと、以下のあとがきは本編内のネタバレを含みます。
なので、まだ本編を読み終えていらっしゃらない方は、まだ目を通されない方がよろしいかと…。
まぁ、ここから先に読む人はまず居ないでしょうがっw
さてさて、簡単に当作品の成り立ちからお話し致しますと、この「虎狐恋歌」と銘打った二編、以前日記でも簡単に触れま
したが、元々はサイト立ち上げ当時にAOSと共に連載候補として構想していたもので、管理人個人としては非常に付き合いの
長い作品です。
先にAOSを連載する事に決定した後も、まだ二十ん〜話で完結する予定だった頃は、その後釜として連載するつもりで構想
を暖め続けておりましたが、予想外に連載が長くなり、結局お蔵入りに…。
いずれは書こう、書こう、と思い続けながらもなかなか果たせず、管理人自身の心境の変化と連載作品掲載ペースの問題も
あり、結局延ばし延ばし、流れに流れて今に至りましたっ!
そしてこの度やっと、連載前提で構築していたストーリーに大幅に手を加え、少し長めの短編二本での掲載となった次第です。
さてこの作品、元々は全二十話前後、各話毎に語り手となるキャラを変えて展開させる、一人称スタイルで構想していたも
のでした。
が、短編にするに当たって三人称に変更、エピソードも大幅に削ってギュギュッと凝縮。
書きたかった場面(病院内でのクリスマスや、ヨシノリ主軸エピソード)も涙を飲んで割愛し、なんとか二本(+おまけ)
に纏めました。
しかし、気付けば通常連載の六話分以上のボリュームに…。
…色々カットはしましたが、代わりに濡れ場描写は気合い入れましたから!…あい、スケベで済んません…。
さて、この短編が当サイトの作品としては珍しく、導入部でのフルネーム表記を避け、登場人物の情報を小出しにする形式
を取っているのは、他でもない「ヒロ」…、つまりトラ先生のせいです。
ぶっちゃけると、本作品はSMCですでに出演して頂いたトラ先生、その若い頃の話になる訳ですが、先にSMCにクロスオー
バーさせてしまった事から…、
「途中まで判らないようにして展開させたら面白くなるんじゃ?」
とか…、
「じりじり「あれ?もしかして…」とか思わせて、後で「あ!やっぱり!」とか思って貰えないもんかな?」
とか…、そんな余計な事を考えてしまった訳です。
雑念が入れば色気も出る、色気が出れば欲も出る訳で、バラすタイミングが後に後にとずれ込み、結局「ヒロ」が教師であ
る事すらも、後半まで伏せっ放しに…。
まぁ、考えてみればトラ先生の下の名前SMCで公開しちゃってるし、整理整頓や衣類にだらしないデブ虎な時点でバレるん
じゃないかなぁ…とか、後半執筆中に(手遅れ)思いましたがっ!
ちょっと判り辛いかもなので付記しておくと、エピローグのシーンはSMCの二年後、描写してある学校もSMCの舞台となっ
ている学校とは別のものになっています。
何はともあれ、当作品が永久凍結にならず、一応の決着をつけられた事で、曲がりなりにも生みの親に当たる管理人として
は、ようやっと一つ荷を減らせた気分です。
さて、読者諸氏の読後感に水を差し、あとがきを綴るなどと無粋な真似をした上に心苦しいのですが、この二編を綴った者
として最後に一言だけ…。
この物語は、繋がってゆく物語です。