おまけ

登場人物紹介(※設定は年度末時点でのもの)

「ヤマト」

本  名    大和 直毅(やまと なおき)

年  齢    18歳(三年生)

生年月日    4月26日

種  族    熊(エゾヒグマ)

身  長    206センチ

体  重    203キロ

趣  味    パソコン、テレビゲーム 漫画、アニメ鑑賞

好きな物    コーラ 和菓子 和服類 「風呂で飲むコーラはまた格別っ!」

好みのタイプ  小柄で細身、おしとやか 「あと童顔だとなお良いなぁ…でへへっ!」

苦  手    運動 「体見りゃ判るだろ?好きじゃないんだよ」


 底抜けにお人好し。やや優柔不断な面もある。非常に惚れっぽい。


 小山のような巨漢で脂肪太りのあんこ型。顔は大きく眉も太い厳つい外見。やや老けて見える。

 外見のせいで初対面の相手には警戒されがちだが、明るくきさくな性格のおかげで、誰とでもすぐに打ち解けられる。


 男子寮三号棟の寮監を務め、部活は無所属。

 成績はすこぶる良いが、運動はあまり好きではなく、殆どのスポーツが苦手。

 バーベキューや雪合戦など、寮生達を喜ばせるべく屋外での催し物を企画するが、基本的にはインドア派。休日や夜は漫画や

アニメ鑑賞、テレビゲームなどをして過ごす事が多い。


 面倒見が良く、先輩後輩同級生、男女を問わず好かれているが、「いいひと」止まりで恋人は居ない。

 頼まれると断れず、頼りにされれば応じずにはいられない性格。本人はその事を「小心さから来る他人に嫌われたくないが

故の良い子ぶり」と評しており、あまり良くは思っていない。

 

 

「オジマ」

本  名    尾嶋 勇哉(おじま ゆうや)

年  齢    17歳(二年生)

生年月日    10月4日

種  族    虎(ベンガルタイガー)

身  長    185センチ

体  重    138キロ

趣  味    自己鍛錬 とあるアクションゲーム

好きな物    柔道 スポコン系に限った漫画やアニメ

好みのタイプ  がっしりしていて根性のあるヤツ 「イイノ以外は眼中に無いが…」

苦  手    機械類の操作 寒さ 和菓子(とくに餡) 「あの口の中に残る感触と味が何とも…」


 非常にストイックで不器用。真面目だが、度が過ぎて頑固な所もある。


 大柄で筋肉質。日夜の自己鍛錬で良く鍛え上げられており、体脂肪が極端に少ない。

 機械オンチで極度の寒がり。本人は表情に乏しいが、尻尾が感情を代弁する事が多い。

 成績は並。科目による得意不得意はなく、テスト前でも平均点を維持する程度の勉強をするのみ。

 全国レベルに達している柔道の達人で、身体能力が極めて高く、スポーツは何でもできる。

 柔道特待生で入学しており、勿論柔道部所属。三年生引退後は主将を務める。

 イイノに対しては優しい…というより甘い面もある。

 

 

「イイノ」

本  名    飯野 正行(いいの まさゆき)

年  齢    16歳(一年生)

生年月日    1月22日

種  族    猪(ニホンイノシシ)

身  長    173センチ

体  重    135キロ

趣  味    音楽鑑賞 ジュース類の販売促進フィギュア収集 「結構散財中…」

好きな物    お茶 「特にウーロンが好きかな」

好みのタイプ  オジマ 「他に考えられないし…」

苦  手    花粉 「特に杉のシーズンになるともう…(汗」


 温厚で人当たりが良く、細かな事にも良く気が回る。半面、気を回しすぎて突っ走りがちな面もある。


 一年生では最も体格が良い。しかし、より背の高いオジマと並んでいる事が多いせいと、太り肉なせいで、遠目にはずんぐり

短身の印象を与える。


 猪特有の立派な牙を備え、顔は厳ついが、眼差しは柔和で表情は豊か。落ち着いた優しげな声のせいもあって、近寄り難さは

ない。


 成績はかなり良く、運動もそつなくこなす。学校は勿論寮内でも良い子の優等生。

 入学直後から周囲の皆にも気さくに話しかけ、早々と皆と打ち解けた。交友関係はすこぶる広い。

 柔道特待生で入学しており、当然柔道部所属。一年生ながらレギュラーの座を勝ち取り、高校総体では戦績が振るわなかっ

たものの、秋のブロック大会ではベストエイトまで登り詰めた実力者。


 花粉症。様々な花粉にアレルギー反応有り。

 

 

「チワダ」

本  名    千和田 良(ちわだ りょう)

年  齢    15歳(一年生)

生年月日    3月19日

種  族    犬(黒いロングコートチワワ)

身  長    138センチ

体  重    42キロ

趣  味    用途が特殊なグッズ収集 「な、中身は…、ちょっと言えません…」

好きな物    酢昆布 牛乳

好みのタイプ  優しいひと 「寮監も大好きですよぅっ」

苦  手    スポーツ全般(かなり不器用で鈍い)


 温厚でおっとりした性格。気弱で臆病。涙もろい。


 高身長に憧れており、好物の牛乳を飲みながら、いつかヤマトやオジマのように大きくなる事を夢見ている。

 その事を打ち明けられたイイノは、ヤマトのボディにチワダの頭部が乗った奇っ怪な生物を想像してしまい、その晩悪夢にう

なされるはめになった。


 隣室の人間の男子、ハヤカワに想いを寄せていたが、言い出す勇気は持てずにいた。

 性癖がバレるというアクシデントを経て同類であったヤマトに信頼を寄せるようになり、(ヤマトが自分に惚れている事には

全く気付かぬまま)勇気を貰って告白に踏み切った。


 現在は念願叶ってハヤカワと交際中。(当初は友達からスタート)

 

 

「アサガ」

本  名    麻賀 洋(あさが よう)

年  齢    16歳(一年生)

生年月日    10月24日

種  族    羊(ニュージーランドメリノ)

身  長    154センチ

体  重    57キロ

趣  味    ネットサーフィン テレビゲーム

好きな物    パスタ 「ミートソースがマイブーム!」

好みのタイプ  頼り甲斐のあるひと 太め

苦  手    雨 「ぼくの場合、濡れちゃうと…(汗」


 真面目で穏やかだが、人見知りしやすい性格で、外見が怖い相手には萎縮してしまう。


 ふかふかの羊毛に覆われた外見のせいで小太りに見られがちだが、実は細身で華奢。

 推薦で進学した優等生で、成績は学年でもトップクラス。スゴとは同郷の幼馴染み。

 最初は大柄で厳つい顔つきのヤマトと距離を取っていたが、人柄に触れて態度を軟化させる。

 程なく淡い恋心を抱くようになるが、スゴの気持ちを知り、身を引く事を決めたヤマトに「勘違い」と諭され、交際するに

は至らなかった。


 その後、熱烈なアタックを繰り返したスゴの気持ちに応え、恋人としての交際を始めた。

 

 

「スゴ」

本  名    数河 公康(すご きみやす)

年  齢    16歳(一年生)

生年月日    8月6日

種  族    猫(スコティッシュフォールド)

身  長    157センチ

体  重    101キロ

趣  味    読書 「ほぼ漫画だけっスけどね〜」

好きな物    肉じゃが

好みのタイプ  しっかり者 ふかふかもこもこ 「手触りもだけど性格も大事っス!」

苦  手    機械類の操作 数学


 人懐っこく物怖じしない性格。極めて楽天的。寮の上級生には「ポチャネコ」の愛称で可愛がられている。


 身長は平均よりやや低いものの、猫族にしては珍しい骨太な体付きで肥満体。

 相撲部所属だが特待生ではなく、アサガと一緒に過ごす為の進路として醒山を選択した。なお、合格ラインギリギリの学力

だったため、醒山の受験は本人にとってはかなりの難問だったらしい。
進学後も勉強はあまり好きではなく、成績も芳しくは

ない。

 あんこがた体型の割に機敏で柔軟だが、球技類はからっきし。(ボールに遊ばれるタイプ)


 以前からアサガに恋心を抱いていたが、ヤマトに気があると知り、一度は身を引こうと考えた。その後、ヤマトが交際を断っ

た事を受けてイイノやオジマが援護。奮起したスゴは勇気を振り絞ってアサガに交際を申し込み、長年の片想いが叶って交際

を始める。


 交友関係はイイノ以上に広く、他の寮生とはあまり話をしないオジマも、スゴとは比較的よく喋る。

 

 

「アスカ」

本  名    飛鳥 典行(あすか のりゆき)

年  齢    18歳(三年生)

生年月日    10月2日

種  族    人間

身  長    159センチ

体  重    45キロ

趣  味    映画鑑賞 「スクリーンで観るのが好きなんだ」

好きな物    煎餅 「醤油味が一番!」

好みのタイプ  自分でも良く判らないがエンドウのような女性は好みらしい

苦  手    バス 「乗り物に弱くて…」


 礼儀正しく人当たりの良い好男子。極めて鈍感なのが最大の欠点。


 ヤマトとは同級生で隣人。親しい友人だが、ヤマトが同性愛者であり、自分に好意を寄せている事には長らく気付けなかっ

た。

 色恋沙汰に疎く、エンドウと付き合うようになってしばしの間は、ヤマトから(恋愛シミュレーションゲームで仕入れた知

識による)アドバイスを受けていた。


 ヤマトが不在の時には寮監代理を務める事もあり、多忙な際には仕事の一部を引き受けるなど、ささやかながらサポートを

おこなっていた良友。

 

 

「ハトリ」

本  名    羽取 金示(はとり きんじ)

年  齢    19歳(OB

生年月日    8月10日

種  族    犬(ゴールデンレトリーバー)

身  長    179センチ

体  重    87キロ

趣  味    エロスと言葉責めについての個人的な考察

好きな物    コーラ ローストチキン バイク

好みのタイプ  どんな相手でもオーケーだが強いて言えば太め 「守備範囲は広いぜ?」

苦  手    堅苦しい事


 おおざっぱでわがまま。言動は自己中心的ながらも、相手の立場や気持ちを汲む事ができ、フォローはかかさない。


 大人しげな整った顔立ちとは裏腹に、無節操で下品でスケベ。地元に居る恋人はドSな愛撫で可愛がってやるらしい。

 特待生で空手部所属だったが、ちょっとした事情がある上に不真面目で参加率は悪かった。が、道内屈指の実力者で、地区

内の大会は総なめにしている。


 ヤマトの前寮監であり、奔放な性格と強引さで賑やかな一年をコーディネートした。ヤマトをはじめとする一部の後輩以外

には本性も知られていないため、寮監としての人気は極めて高く、教師にもうけがよかった。


 「本番とキスは恋人とのみ。だが後輩とナニするぐらいはオーケー」という独自の貞操観念を持つ。

 現在は多忙な恋人に付き添い、全国を飛び回っているらしい。



あとがき


このあとがきは毎度のように本編内のネタバレを含みます。

のでので、本編未読だという方は、読み終えた後になさった方がよろしいかと…。










































さて、配布作品群の主役であるヤマトをAOSのスピンオフでサイト内に引っ張り込んだ際に思いつき、だらら〜っと書き始

めてみたこの醒山シリーズも、ようやっと完結です。

このシリーズ、実際に執筆しなかった分も含めると、当初は全部で七話分の構想がありました。

結局、クリスマスと正月、それぞれアスカとイイノが主軸に絡む二つは、クリスマスの物としてミックスして冬期一本とい

う形にしましたが、真夏の分は結局書かずじまい。で、削った結果全五話。

この時点では昨年12月と今年1月にTTCの短編を書くつもりは無かったので、春の巣立ちを丁度三月の卒業式シーズンに

当てられる予定でした。

しかし、「ヒロ&カズに会わせて欲しい」「ヨシノリ&コータ出さないと頬の内側にばかでっかい口内炎ができるよ」等の

要望(脅迫?)を知人から頂き、クリスマスと年明けにそれぞれ掲載。で、二ヶ月のずれが出ました。

真夏分は構想が煮詰まってなかった事もあり、即座に執筆中止を決定。

前述のクリスマスと正月については、卒業に至るまでの流れから言って切れない部分だったので、圧縮して一話分に。

…それでも卒業分が四月にずれ込む事になりましたが…。

まぁ、初期構想からの変遷は、簡単に纏めると上記のような感じっ!

で、毎回主軸に絡むキャラクターがコロコロ変わるこのシリーズ。この形態で行こうと思いついたのは、ぼんやり眺めてい

たテレビ番組がきっかけでした。

今作で初めてヤマトに触れるひとも、配布作品を先に読んで後のヤマトの事を知っているひとも、それぞれ楽しめるように

するにはどうすれば良いか?

そう、テレビを観ながらジャガリコをジャキジャキ食べつつ考えていた時に、番組内で007についてのトークがあったの

です。
「○○の女優はつりあっていた」とか、「個人的には△△が良い」とか、そんなふうなのが。

このトークで閃きました。相手を(ボンドガールのように)毎回変えてゆくのはどうだろうか?と。

とにかくキャラクターを変えて鮮度を保ちながらひたすら失恋とお預けを重ねて行こうと。(外道)

主要メンバーはヤマト、オジマ、イイノで決定。それぞれの性格や言動を少し弄る作業はそれなりに楽しいものでした。

まずヤマト。言葉遣いを高校生年代らしくマイナーチェンジ。

配布物の一人称形式に対し、醒山は三人称形式にしようと考えていたので、作中では本人のセリフよりも地の文での客観的

な描写で性格を表現。

オジマは少し言動を軟化し、日常生活の描写がメインなので、弄りやすいよう弱点を前に押し出す仕様に。

イイノは身近にオジマや他の先輩が居るという事で、最上級生として気を張っていたAOS時よりやや幼く。

メインの三人は割とすぐに固まったものの、次に壁になったのは、レギュラーとなるキャラクター以外の、エピソード毎の

ヒロイン(?)を誰にするか。

が、こちらもかなり短期間で解決。AOM連載前にデザインして絞ってボツにしたキャラが結構居たので、毎回ボツキャラを

資料ファイルからサルベージしてリメイクという方向で決定。

若い故の精神面の未成熟さ(ヤマトならば流されやすい。オジマならば頑固で意固地になりやすいetc)を各キャラクターに

一つ二つ持たせてトラブルの発生をはかり、あとは寮内での日常をメインに据えるので、学校や寮外でのシーンは必要最低限

しか入れないという自分縛りを課して、アメリカンホームコメディ的な雰囲気を目指す。

上手く行ったかどうかはともかく、舞台が狭い範囲に限定されるので、書くのは楽でしたっw

さてこのシリーズ、筆者としてはかなり変則的な執筆手順を踏んだ作品で、初めに終わり際のシーンを考え、そこに至るま

での部分を後から構築しています。

最初に思いついたのが「最後の点呼」。そこからこのシリーズの全体像がぼんやり浮かんできた訳で、毎回点呼の場面があ

ります。

ヤマトが考え事をしながら他の寮生とやりとりし、時にトラブルのきっかけとなる点呼は、近代的設備(タイムカードとか)

の整っていない寮生活において必須儀式。本作においては恒例の場面という位置付けになっています。

寮生というクラスメートとも友人とも違う間柄、そして家族とも違う連帯感で結ばれた面々が織り成す日常。楽しんでお付

き合い頂けたなら幸いです。

さて、読者諸氏の読後感に水を差すあとがきはここまでです。

ご愛読頂き、まことに有り難う御座いました!



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