第一話 「調停者」
金色の大熊「神代熊斗」と、日本刀を携えた美青年「不破武士」。二人は調停者として夜闇を駆ける。
第二話 「月夜の追跡」
真夜中、事務所に入った緊急連絡。調停者6名を返り討ちにした危険生物とは一体?
第三話 「相楽堂の若旦那」
古物商を営む相楽堂からの依頼。ユウトはタケシの代理で仕事に向かうが、なにやら乗り気で無い様子…。
第四話 「小さな迷子」(前編)
仕事帰りのタケシについて来た白猫。この奇妙な客は幸運を呼ぶのか、それとも…?
第五話 「小さな迷子」(後編)
白猫の首輪には重大な秘密が隠されていた。国内最大、最強の調停者チームも参戦し、事態は急展開!
第六話 「ミルキーウェイ」
7月7日、のんびり過ごそうとしていた二人の下に、監査官からの緊急要請。深夜の奇襲作戦発動!
第七話 「事務所の休日」
調停者だって、たまにはのんびり過ごしたい…。まったり過ごす二人の休日。
第八話 「指環奇談」(前編)
珍しくやってきた依頼人は女子高生。外れなくなったという父の形見の古い指環は、呪いか、それとも…。
第九話 「指環奇談」(中編)
アケミの安全、そして指環と腕輪を巡り、タケシとユウトは指環の所持者、ヒョウブに取引きを持ちかけるが…。
第十話 「指環奇談」(後編)
ヒョウブとの決着をつけたタケシ。しかし、第三の指環所持者、烏丸の介入によって指環争奪戦はなおも続く!
第十一話 「風邪にご注意!」
意外な人物が風邪を引いて寝込んだ。一流の調停者にして一般常識欠落者不破武士、看病に奮戦す!
第十二話 「輸入制限、輸入禁止」
牛肉輸入制限の報を知り、テンションがた落ちのユウト。それなのに望んでいない物は勝手に輸入されて…。
第十三話 「遠い記憶」
悪夢にうなされ、飛び起きるユウト。案じてくれるタケシに、ユウトは打ち明ける。母を喪った日の出来事を…。
第十四話 「純白の来訪者」
夏の猛暑もおさまらぬ8月初日。客の来ない調停事務所を訪れたのは、首都からの白い来訪者だった。
第十五話 「スキンシップ」
アルから聞いた事の顛末の裏側をネネから聞き出すユウト。一方その頃、風呂を借りたアルの背後に忍び寄るのは…。
第十六話 「護るべきモノ」(前編)
密輸船から逃げ出した危険生物が町に放たれた。東護町を襲う未曾有の危機、ユウトはアルを伴って鎮圧に奮闘する。
第十七話 「護るべきモノ」(後編)
一般人が閉じ込められたコンサートホールにキラービー達が侵入!巻き込まれた少女を護り、調停者アルビオン・オールグッド孤軍奮闘!
第十八話 「能力者」
身につけた能力と、それによって受ける制約についてユウト達から話をされたアケミ。そしてアルは少女の為に、ある誓いを立てる。
第十九話 「それぞれの休日」(前編)
調停者とはいえ現役高校生。アルは修練の合間に許可を貰い、親しくなったアケミに誘われて海へと出かける事にした。
第二十話 「それぞれの休日」(後編)
友人達を交え、海での楽しい一日を過ごしたアルとアケミ。そしてアルは、アケミに自分の本心を打ち明ける。
第二十一話 「里帰り」(前編)
盆に届いた一通の手紙。見間違えようの無い筆跡で書かれたその手紙を見たユウトは、顔色を失って震え始めた…。
第二十二話 「里帰り」(後編)
河祖下での一日を思い思いに過ごす一行。その中で、タケシはユウヒに、ユウトについての不安要素を打ち明ける。
第二十三話 「努力の天才」
常の修練を指導していたタケシが不在となり、たまにはと勧められたアルは、ユウトのトレーニングに同伴するが…。
第二十四話 「夏の終わりに」
八月も後半、夏休みの終わりと主力部隊への復帰も近付き、アルは首都へと戻る。アルが帰都するその日、アケミは…。
第二十五話 「異国の歌姫」(前編)
世界的人気歌手の公演が迫り、浮かれ騒ぐ東護町。そんな賑やかな公演前夜に、珍しく客が事務所を訪ねて来た。
第二十六話 「異国の歌姫」(後編)
第一種上位の危険生物、アックスヘッドを相手に、シェリルを護りながら逃走を続けるユウト。追い詰められた屋上で、夜風に歌は散る。
第二十七話 「ハッピーハロウィン!」
息抜きに首都へ旅行に向かった事務所の二人とアケミ。訪ねたブルーティッシュでは丁度ハロウィンパーティが計画されていた。
第二十八話 「過去を知る者」(前編)
緊急招集に応じ駆けつけたビルで、ユウトとタケシはそれぞれの邂逅を果す。二人の運命は、大きく動き出した。
第二十九話 「過去を知る者」(後編)
ユウトとシノブが交戦するその場に、タケシは遅れて駆けつける。その瞳に、信じ難い光景が焼き付けられた…。
第三十話 「涅槃の平原」
ユウトは倒れ、タケシは失意に沈む。そして青年は奇妙な夢を見る。灰色の草が生い茂る、黒白の世界に広がる、果て無き草原の夢を…。
第三十一話 「記憶の欠片」
ユウトの傷もだいぶ癒えてきたが、タケシは胸の内で燻る不安を消せない。青年は自分の過去を探るべく、情報屋に接触を繰り返していた。
第三十二話 「終わる世界」
ユウトの留守中にかかってきた一本の電話。受話器を取ったタケシの耳に、不流忍は囁きかける。転がり始めた運命は、もはや止まることはない。
第三十三話 「告白」
自分が何をしたのか、何を奪ったのか、記憶が戻った青年は、全てを告白した。そして不破武士は願う。贖罪としての己の死と、ユウトの幸せを。
第三十四話 「取り戻した記憶」
タケシの口から語られる、ユウトの母、フレイアの最期。ラグナロクの内情。そしてタケシ自身の過去。抜け落ちた記憶は、ついに拾い上げられた。
第三十五話 「運命の聖夜」
ユウトとタケシがリビングで笑みを交わし、東護の地を踏んだアルはアケミと再会する。それぞれが幸せを噛み締める中、運命の聖夜はやってきた。
第三十六話 「黄昏の訪れ」(前編)
東護町に発令された二度目のエマージェンシーコールの下、ユウトが、タケシが、アルが、それぞれ戦闘を開始する。黄昏は、ついに訪れた。
第三十七話 「黄昏の訪れ」(後編)
港を目指すユウトの前に、立ちはだかるは銀の狼。タケシの前に立ちはだかるは、彼のかつての上官。明けぬ聖夜に、黄昏の猛威が吹き荒れる。
第三十八話 「魔王の戦槌」
一行は一度退き、体勢を整えた。通信妨害によって情報も得られず、他の調停者とも連携も取れない孤立した状況で、ユウトは起死回生の一手を狙う。
第三十九話 「仕切り直し」
ダウド率いるブルーティッシュの参戦によって、戦力差は覆された。しかしすでに時遅く、ラグナロクの部隊は、目的地の制圧を完了してしまっていた。
第四十話 「バベル」
厚く垂れ込めた暗雲、鳴り響く雷鳴の下、白い塔はその姿を現す。ユウトとタケシは二人だけで防衛部隊に切り込み、塔に侵入したロキ達を追う。
第四十一話 「それぞれの戦い」
バベル包囲戦の最中、アルはヨルムンガンドと、トシキはガルムと、それぞれ死闘を演じていた。譲れぬ想いをぶつけ合い、命はまた、零れてゆく…。
第四十二話 「受け入れて」
バベルを駆け登り、ロキを追うユウトとタケシの前に、フェンリルとシノブが立ちはだかる。互いに譲れぬ第三ラウンドが、象牙色のアリーナで開始された。
第四十三話 「巨獣の目覚め」
障害を乗り越え、バベルの最上部へ辿り着いたタケシとユウトはついにロキとまみえる。愛する者を傷つけられ、バベルに、青年の咆哮がこだまする。
最 終 話 「哀を背に」
塔の正体を知ったタケシは、迫る脅威を前に決断を迫られた。バベルへの贄。未来への捧げ物。ユウトとタケシの調停は、変わらぬ明日を皆に贈る。